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N side





無事に家に帰って来てから1週間が経った




『あの、スキャマンダーさん…』




嬉しい事に、名前を呼んでくれるようになった

と言ってもまだファミリーネーム




ニュートで良いのに




「あのね、僕はAの事が知りたい」




目の前に椅子を用意して座らせてそう言っては見るけど、Aは困惑気味だ


うん、ごめんね





でも僕は知らない事が多過ぎる



基本的にはどういう生活をしていて、どういうものを好んで食べて、どういうものが苦手で…

それから本来の姿もちゃんと見ていない



知ってるのは噂程度のものだから、自分の目で確かめたい




『、スキャマンダーさんが望むのなら……』




それから、どんな性格なのか…とか


この性格は元々なのか、それとも後天的なものなのか




「ありがとう。
早速なんだけど、君たちペルセルトの事を教えてくれないかな?」


『…詳しい方が、良いですよね』


「ま、まぁ…出来る事なら……」


『分かりました。
…あまり人目に付かないような湖や池みたいな場所ってあったりしますか?』




人目に付かない湖や池みたいな場所……

何故そんな場所を今求めているのかは分からないけど、脳内で探してみる







…あ、あった




「トランクの中になら……水中動物はまだ居ないけど、念の為に作った池があるよ」




あそこはまだ動物が居ないから案内してないんだっけ


その場所に連れて行ってあげようと立ち上がれば、Aも立ち上がって僕が動くまで待つ

僕が3歩くらい歩いたらAが歩き始める






まだ、距離が遠い


もっと近い距離感でいたい




本も勿論そうだけど、その意味も含めて


まずは彼らの生態を詳しく知って、その上でAの事を知る必要がある






でも少し寂しいから手を取って、ギュッと握り締める







Aは尻尾は出ていると言えど人間の姿





なのにこんな事出来るのは、きっと彼女が動物であると分かっているからだ






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時々雨(プロフ) - コメント失礼します。まだペルセルトちゃんの笑顔が見れてないので、いつか見れるといいなと思いました!とても気になるお話で、続きを楽しみにお待ちしてますね! (2020年11月20日 22時) (レス) id: 5e6f4aeb76 (このIDを非表示/違反報告)
Haruka Abe(プロフ) - すごく面白いです! (2019年10月16日 1時) (レス) id: a5df0a293e (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - 面白いです。文に奇想転結があって頑張ってください (2019年9月4日 3時) (レス) id: 24833da0d8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もちもち | 作成日時:2019年7月15日 18時

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