検索窓
今日:28 hit、昨日:36 hit、合計:446,101 hit

ページ9






《まさか、お前が…》



「いやいや、内通者は僕じゃありませんよ。

ただ僕も、刑事さんとその生徒のやりとりを、閲覧することが出来るんです」





ということは、その内通者は通信機器を隠し持っているってこと…


先生のニュアンス的に、多分1人…





《内通者の生徒は、お前の共犯者ってことか》



「ぴんぽーん」





そう言う先生は、

変に穏やかで静かな声色だった





「…内通者って、何?」



「この中に共犯者が居る…」





クラスの中に先生の共犯者…

つまり、協力してる人間が居る


その事実を知ったみんなは、辺りをキョロキョロ見て疑いの目をそれぞれ向ける





「ちなみに最後の文章は、僕が送りました。

残念でしたね、刑事さん」



「ってことは…

あのフェイク動画を撮ったのは里見…?」





宇佐美さんのその一言で、教室内の目がまとまって里見くんに向く


…里見くん、かぁ





「…お前があの動画撮ったのか、?」



「…あぁ」





小さくも確かに聞こえた肯定に、里見親衛隊?の人達が声を震わせた



海斗が…?


嘘でしょ…?


どうして…


って





「…何で動画なんて撮ったの……

澪奈が何したの…!」



「…言いたくない」



「ちゃんと答えなよ!」





力が抜けたように背凭れに寄り掛かっていると思えば

睨みつけるように先生を見た





「俺はあいつに傷付けられた!

だから傷付けようと…」



「里見お前は!!
初めからドーピング映像を作るためにあの動画を撮ったのか?」



「いや、?
景山を陥れるためなら何だって良かった!

あの動画があんな風に加工されてて驚いたよ」



「ならお前が加工した訳じゃないんだな?」



「あぁ!

宇佐美のカバンにDVD入れたのは俺じゃあない!!」





…多分、先生は撮った人は最初から分かっていた


目星は付いていると言ってはいたものの、実際は知っていたんじゃ…



だから、さっきの里見くんへの問いは

あくまでも事実確認……



多分、だけど







・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (145 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
587人がお気に入り
設定タグ:3年A組 , 柊一颯 , 菅田将暉
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:もちもち | 作成日時:2019年3月28日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。