【刀剣乱舞】トクベツがほしい!!【陸奥守吉行】 (ページ1)

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秋の昼① ページ1

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よく晴れた秋の午前中。
澄んだ空には薄い雲が斜めに流れている。

本丸の縁側には額に冷えピタを貼った打刀、陸奥守吉行がゴロンと寝転がりぼーっと雲とひっきりなしに飛ぶ蜻蛉の様子を眺めていた。

ふと、日が眩しくなり暫く目を瞑っていると頭上の方からボブっと音がし、陸奥守の髪が小さく揺れる。

あ…柔軟剤の匂い……。

きっと洗いたてのシーツを付けた布団と毛布達を主が勢い良く畳に置いたのだろう。

「ちょっと〜。むっちゃん、こんなとこで寝て…寒くないの？」

「いんや？今日は強い風も無いき、ぽかぽかで良い日向ぼっこ日和ぜよ」

「ふうん？」

そう言って身体を起こした陸奥守の隣に、
審神者はすとん、と腰をかける。

「…もう怪我の方は大丈夫？」

「おんっ、おまさんの手入れのお陰でこの通りじゃ！ほれ！」

「あ、うわーっ！分かったから！そんなむやみに動かさない！まだ完治してないでしょう！？」

包帯を巻いた肩をグルグルと回そうとするもんだから、
審神者は慌てて陸奥守の動きを抑制する。

「……けんど、熱が出ゆうがは不覚やった…」

今熱はでちょらんけど余韻で頭痛が…めった、と言いペチッと自分の冷えピタを貼った額を押さえ、不服そうに眉を寄せ陸奥守は言う。

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