【文スト】チート少女＋天然少女＝最強

No.33＊龍神邪炎 ページ36

葵side

雨が降ってきた

それは、まるで、俺の心のようで

もう、どうすればいいか分からなくて


＿＿＿＿＿＿＿でも、

でも、一つだけ分かったのは、遠くで俺を呼ぶ声と、俺の体が傾いていることだけだった

＊

葵「………？ここ、は、？」

ツンとする臭いが鼻を刺激し、すぐに此処が何処か理解する

？「おや、やっと目が覚めましたか」

葵「あぁ。何かすまないな、“広津さん”」

黒蜥蜴 百人長_____広津柳浪

仕事の都合上、彼とは会う機会が多かった為、タメ口で話させてもらってる

葵「それより、」


＿＿＿＿＿＿＿どうして俺は此処に居る？

広津「あぁ。実は、数時間程前。任務が終了し、ポートマフィアに戻ろうとしたのだが、その際にフラフラと走っている君を立原が見つけてね」

成程………

ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ

？「そん時に俺が助けてやったんだよ」

葵「……………別に、カッコつけなくてもいいぞ。道造」

そう言って、道造の方へ微笑む

立原「あーあーそうかよww

それよりも！今日な！！＿＿＿＿＿＿＿」

＊

それから数分後

二人は、仕事があるということで、医務室から出ていった


葵「ちゃんと………、笑えてたかな」

あの時、道造に微笑んだ……【つもり】だった



不安で


迷惑かけたくなくて


少しでも安心させたくて



でも、


葵「……………………人って、そんな簡単に、変れないんだなぁ」


＿＿＿＿＿＿＿結局、私(・)は死んでなかった







ただ、強くなりたかった


力でじゃなく


なんて言えばいいのか分からないけど、



【やさしさ】のようなもので




ｺﾝｺﾝｯ


あーあ

また来てしまった


葵「どうぞ〜」

今は、とりあえず、

自分を偽ろう(・・・)


？「おや。噂を聞いて来てみれば、本当におったとはのう」

葵「ぇ……………紅葉、姐さん？」

やばい

すぐ見抜きそうな人来ちゃったよ





でもまぁ、頑張るか

紅葉「なんじゃ、その反応は」

葵「いや？別に何もありませんよ」

そう言って、へらっと笑ってみせる

すると、紅葉姐さんは、急に顔を顰めた



ん？バレちったかな？

ま、演技を続けるか


葵「どうしたんです〜？そんな暗い顔して」

そう聞くが、紅葉姐さんは、何も答えない


さすがに心配になり、紅葉姐さんの方に近づくと、突然、抱きしめられた




紅葉「無理を………、無理をしすぎるでない」

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