漆拾陸頁─小柄ナ襲撃者 8─ ページ23
A Side
時間も周りも気にせず、私達は思う存分互いの愚痴をぶつけ合った。
昔の愚痴、私が太宰さんと一緒に捕まった時の愚痴、今現在の愚痴などなど。
殆どが昔のことだったが私も気にならないほどに流れに乗せられていた。
そんな中、私は彼に僅かな違和感を感じる。
何かが心の奥で突っかかっているようなそんな感じ。
『...で、まだ何か云いたいことが有るって顔してますね。早く済ませて早く帰ってください。パソコンに遅効性のウイルス仕掛けますよ』
脅迫じみた言葉で何かを渋っている彼を急かす。
こんな状況でも微かな変化に気づけるのなら色々大変だったあの共同生活も今考えると良かったのではと染々思う。
それを聞いてなお彼は迷っていたが、やがて決心したように顔を上げた。
「A。手前は此方に戻る気ねぇのか？｣
真剣な眼差しでそう告げられた。
それはとても力強く、同時に儚くもあった。
昔の私であれば、『あぁそんなこと？』で終わるほど返答する価値が無いものだっただろう。
しかし今はそう易々と聞き流してはいられない。
『それも森さんから頼まれたものですか？もしそうならば私は正確な答えと誰もが理解出来る理由を提示しますが』
｢...ッ｣
彼は顔を背けて帽子を目深に被る。
私は一呼吸置き、ゆっくりと言葉を紡いだ。
『最初から判っていましたよ、貴方が個人的なことを云おうとしていたことは。そして判っていたはずです。私は森さんとの約束でマフィアを抜けました。もう戻る気はありません』
ここまで言い切り、一旦気持ちを落ち着かせる。
決して裏切らないその忠誠心。
だからこそ聞きたい。
『中也さん』
────何故、判りきったことを聞くのですか？
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煉華☆(プロフ) - 書いたつもりだったのですが(；・∀・)中也さんはもう少し夢主と絡ませる予定です！コメントありがとうございました！ (2017年2月13日 10時) (
レス) id: b70d4562c3 (このIDを非表示/違反報告)
煉華☆(プロフ) - 名無しさん» こんにちは(*^^*)やっぱり分かりにくかったですかね？何故かシリーズ化しないんですよ...。説明欄から行けるようにURLを貼っているのですが、また今度見えやすいようにしておきますm(_ _)m お、気づいてもらえましたか！自分では気づくか気づかないかくらいの色で (2017年2月13日 10時) (レス) id: b70d4562c3 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - こんにちは。part1が分かりづらくちょっと大変でしたが、最初から最後まで読ませてもらいました(^ー^)最新話の夢主の「…馬鹿」がもう可愛すぎ！これからも頑張ってください！ (2017年2月11日 15時) (レス) id: 23590d66be (このIDを非表示/違反報告)
鈴燈輝葵(プロフ) - 煉華☆さん» 双黒大好きなので楽しみです♪ (2017年1月9日 2時) (レス) id: 2f068cebfc (このIDを非表示/違反報告)
ふぅり(プロフ) - あ、ほんとだ、すみません、！！！フォローさせていただきます！(｀・ω・´)ゝ (2017年1月8日 15時) (レス) id: d25cb7c6f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：煉華 | 作成日時：2016年12月7日 19時
