零頁─眼帯少女ト初詣 2─ ページ28
今更だが今日一緒に来たのは私を含めて四人。
私と太宰さんと国木田さんと敦君。
谷崎さん達は親御さんと一緒に行くそうで、社長さんと乱歩さんは緊急の依頼が舞い込んで来れなくなったのだとか。
「それにしても本当に人が多いですね。噂には聞いてましたが真逆ここまでとは」
「そうだね。賽銭箱の前に辿り着けるのは何十分後になることか...」
な、何十分後...
凍える風が全身に打ちつける。
この寒い中、そんなに待っていられるほど私は寒さに強くない。
今、雪が降っていないことが不幸中の幸いだった。
手袋を持ってきていないので、代わりにポケットに手を入れ温める。
ふと、先ほど太宰さんが飲んでいた甘酒が頭に浮かんだ。
甘酒って云うほどだから甘いのだろうか。
『太宰さん、太宰さん。その甘酒ちょっと貰えませんか?』
「え?」
太宰さんはきょとんとし、そして固まった。
敦君は仄かに顔を赤く染め、国木田さんは眼鏡を押し上げ顔を逸らす。
...私、何かおかしなこと云った?
「...A。お前は此奴の何処に惚れたのだ」
ほ、惚れた...?
私が、太宰さんに?
『すみません。云っていることの意味が判らないのですが...』
「えーっと...Aさんは異性から飲み物を貰うことに抵抗とか無いんですか?」
『抵抗...?昔は同居していたこともあったし、一緒に鍋を食べたこともあるから飲み物くらいどうってことないけど。ですよね、太宰さん?』
「私は別に善いよ。けど、お互い大人になったし」
気まずそうに答える太宰さんの顔を見て、私の頭には三つの疑問が浮かんだ。
何故、彼は口篭るのか。
何故、私は彼の気持ちが判らないのか。
何故...
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煉華☆(プロフ) - 書いたつもりだったのですが(;・∀・)中也さんはもう少し夢主と絡ませる予定です!コメントありがとうございました! (2017年2月13日 10時) (レス) id: b70d4562c3 (このIDを非表示/違反報告)
煉華☆(プロフ) - 名無しさん» こんにちは(*^^*)やっぱり分かりにくかったですかね?何故かシリーズ化しないんですよ...。説明欄から行けるようにURLを貼っているのですが、また今度見えやすいようにしておきますm(_ _)m お、気づいてもらえましたか!自分では気づくか気づかないかくらいの色で (2017年2月13日 10時) (レス) id: b70d4562c3 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - こんにちは。part1が分かりづらくちょっと大変でしたが、最初から最後まで読ませてもらいました(^ー^)最新話の夢主の「…馬鹿」がもう可愛すぎ!これからも頑張ってください! (2017年2月11日 15時) (レス) id: 23590d66be (このIDを非表示/違反報告)
鈴燈輝葵(プロフ) - 煉華☆さん» 双黒大好きなので楽しみです♪ (2017年1月9日 2時) (レス) id: 2f068cebfc (このIDを非表示/違反報告)
ふぅり(プロフ) - あ、ほんとだ、すみません、!!!フォローさせていただきます!(`・ω・´)ゝ (2017年1月8日 15時) (レス) id: d25cb7c6f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:煉華 | 作成日時:2016年12月7日 19時