弐拾頁─前職場ニテ 4─ ページ6
No Side
「俺と戦え、太宰。手前の腹の計画ごと叩き潰してやる」
「君が私の計画を阻止?...冗談だろ?」
太宰の両腕を拘束していた枷が繋がれた鎖を破壊する中也。
対する彼は隠し持っていたピンで手錠を外し、自力で脱出出来たと挑発した。
互いの眼差しがぶつかり合い、まるで火花が散っているかのような錯覚に陥る。
『...君達が戦うことに関しては何も云いません。けれど致命傷になるほどの攻撃はしないでくださいね。私は面倒事が嫌いなんですよ』
こうなってはどう止めても止まらない。
そのことを知っているAは諦めて二人にそう告げる。
ふてくされているのかその小さな口を尖らせていた。
*
あれから中也が判ってると返して始まった異能無しでの戦い。
太宰は巧みな身のこなしで中也の拳による攻撃を避ける。
そしてタイミングを見計らって中也の腕を掴み、腹に一撃を喰らわせた。
しかし中也はよろけることなく持ちこたえ、逆に隙だらけになった太宰の躰に蹴りを入れた。
「何だその
「...流石はマフィアきっての体術使い。ガードした腕がもげるかと思ったよ」
立ち上がりながら肩を鳴らす太宰に、中也は攻撃を読まれているなと目を細め警戒を強める。
「君とは長い付き合いだ。手筋も間合いも動きの癖も完全に把握してる。でなきゃ相棒は務まらない、だろ?」
手をひらひらとさせ、余裕の表情を見せる太宰。
しかし瞬時に中也はそれまでよりも力強く床を踏み込み、素早く太宰の懐への潜り込んだ。
その速さに目が追いつかず太宰の動きが止まる。
「(疾い!)」
「だったらこの攻撃も読まれてるんだろうなあ!」
刹那の中也の動きに対応できず、もう一撃喰らってよろける。
勢いよく地面と擦れる靴が鈍い音を響かせた。
「
彼の拳が再び太宰に迫る。
その瞬間───
「......どうやら約束を破ってしまったようだね、中也」
そう薄く笑った太宰の目の前には、それまでは確かにそこに存在していなかった壁が一つ。
それは彼を守るように二人の間に隔てられ、茨が絡み合ってできた植物の壁だった。
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
468人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
煉華☆(プロフ) - 灰神楽さん» コメントありがとうございます!名前変換は全作で出来るようになっているはずですが...。すみませんが、どの話が出来なくなっているか教えていただけると嬉しいです。。 (2018年3月5日 21時) (レス) id: b70d4562c3 (このIDを非表示/違反報告)
灰神楽 - いつも、楽しく見させてもらッてます!あの、名前変換ッて出来ないようになッているンですか?なンか出来ないので…。もし、名前変換出来ないようになッているのならすみませン。 (2018年3月5日 21時) (レス) id: 322a09aa57 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 煉華☆さん» 僕も、今日中間テストおわったんですよ!お互い頑張りましょ! (2016年10月13日 18時) (レス) id: e07af3ff72 (このIDを非表示/違反報告)
煉華☆(プロフ) - 零さん» ありがとうございます!中間テストも終わったのでバンバン更新できると思います!太宰さんですね、ありがとうございましたm(_ _)m (2016年10月13日 17時) (レス) id: b70d4562c3 (このIDを非表示/違反報告)
煉華☆(プロフ) - 琉百合 羅汝(るゆり らな)さん» ありがとうございます!今日こそは続編に行きます!太宰さんですね、ありがとうございましたm(_ _)m (2016年10月13日 17時) (レス) id: b70d4562c3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:煉華 | 作成日時:2016年8月14日 20時