伍拾参頁─赤毛の異能者 14─ ページ20
A Side
『...戻ってきた?』
気がつくと周囲には見慣れた街並み。
私達は無事にあの異能空間から現実へと戻ってきていた。
照りつける太陽の眩しさに目を細める。
平和だなぁなんて思えたのも束の間。
「キャーッ!」
「何だこれは!?」
突然聞こえた女性の悲鳴。
それに続いて次々と声が上がる。
私も急いで辺りを見渡すが、特に変わったところは────
『あっ......』
「Aさん!あれってAさんの異能ですよね!?」
敦君が涙目で私に問い詰めてくる。
...恨みますよモンゴメリさん。
どうして彼等までこちらに持ってくるのですか。
私の異能はあくまでも成長させるだけなのに。
『仕方がありません。燃やしましょう』
「えっ、善いんですか?太宰さんを呼んだほうが」
『残念ながら太宰さんでもどうもならないんですよね』
出来るのであれば私もそうしたい。
しかし事実そうならないため私は家の番号に電話をかけた。
『私の指示が無ければ無害ですから安心してください。谷崎さん、雪降らしてもらえませんか?』
「雪?...あっ!」
この季節に“雪”という他人が聞けば何を云っているんだ?と思われることでも探偵社の中では通じる。
目撃してしまった人達には後々お詫びに行こう。
道路を映している監視カメラなんて、五分もあれば私でも見られるようになるから。
伊達に情報収集部を管轄していたわけじゃない。
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煉華☆(プロフ) - 月猫さん» こんにちは、ありがとうございます!更新は訳あって止まっていたのですが、最近やっとpart4が見つかったので今週中に更新再開する予定です(*^^*)ホントですか!?絵を描いてくださる方がいることは感謝しかありません。太宰さんですね、ありがとうございましたm(_ _)m (2016年12月19日 6時) (レス) id: b70d4562c3 (このIDを非表示/違反報告)
月猫(プロフ) - とても面白いです!!更新頑張ってください!!太宰さんがいいです!!さっき画像申請しに行ったらこの小説のイラスト見つけて凄いビックリしました笑笑 (2016年12月19日 4時) (レス) id: bfad42c78e (このIDを非表示/違反報告)
煉華☆(プロフ) - 明日の昼頃に続編に行く予定です。オチアンケートも持ち越しなので、太宰さんか中也さんのどちらにしたいか続編のコメント欄に書いてもらえると助かりますm(_ _)m (2016年12月6日 23時) (レス) id: b70d4562c3 (このIDを非表示/違反報告)
煉華☆(プロフ) - アサヤさん» え、ホントですか!?ありがとうございます! (2016年10月27日 12時) (レス) id: b70d4562c3 (このIDを非表示/違反報告)
アサヤ(プロフ) - 煉華☆さん» そうです、紅蓮華姫の作者です笑お気に入り登録ありがとうございます!評価をしようとしたら…もうしていました…!これからの更新楽しみにしています!! (2016年10月25日 23時) (レス) id: e442709ae5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:煉華 | 作成日時:2016年10月16日 15時