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No.54*チョコレート ページ24

「私は負けてはいない」

「この勝負に負けとか無いよ?」

負けとか勝ちって必ずしも必要じゃないよね?

「私は負けたのだよ?ルアは私を煮るのかい?焼くのかい?」

…やめて欲しいな

「私はルアじゃない。華恋って呼んで?」

「は?」

サキは驚いた様な顔をする

「ね?呼んで?」

「………………華恋」

「ふふっ。ありがと!」

笑顔を浮かべると驚いた様な顔をするサキと中原さん

「サキにはね、昔悪い事してた人でもいい人になれることをしってもらわなきゃいけないからね」

「だから、無理だって言ってるだろう?悪い奴悪い奴なのだよ」

隣で深々とため息を吐いた中原さん

「俺は手前が嫌いだ

何もかも分かってるかの様く口振りで話す手前が嫌いだ

手前は何も知らねェだろ?

どんだけ悪ィ奴でもなきっかけがありゃあ変われんだよ

手前のきっかけは何だ?

今この瞬間だろ?

さっさとそんな概念捨てちまってよォ

素直になれよ」

中原さんは低い声で淡々と告げていた

少し苛立ちを込めた目でサキを見つめている

サキは少し笑った後口を開いた

「私は中原みたいな脳筋なうるさいヤツは嫌いだよ」

昔の様な笑みだった

久しぶりに見たサキのこの笑顔に涙が出そうになった

「異能の乱用で眠いから寝かせてもらうよ」

そう言うと、すぐに眠りについたサキ

…死 んだかの様に眠っている


「お疲れ様です、中原さん」

「俺は疲れてねェけど、手前は大丈夫なのか?」

疲れてないって中原さんの体力異常だな…

「ん?大丈夫ですよ!」

「なら、いいけどよォ」

そういい思い出したかのように「あっ!」と声を出した中原さん
吃驚するから急に大きな声で出さないで欲しいな…

「手前なんで急に雪大量に降らせたんだよ」

「中原さん、相手しろって言いませんでした?」

「俺は、作戦立てるから戻って来いっつたんだよ」

えっ?

私聞き間違えちゃったの?!

「まぁ、無事終わったからいいけどよ。もし手前になんかあったら、探偵社の奴らに殺られちまうからな」

深い息を吐き下に座り込んだ中原さん

「ここで葵と青鯖待とうぜ」

「そうですね!」

「あ、あとよ」

「どうしたんですか?」

「いつか言ってやれ。悪い奴でもいつかは良い奴になれるてっな」

優しく微笑んだ中原さんには、この言葉を伝えたい人が居るのだろうなと思ったりした

「分かりました!!」

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作者名:龍神邪炎&チョコレート x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年12月19日 14時

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