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No.49*龍神邪炎 ページ19

葵side


「おっ やっと殺される覚悟ができたん?」

「いいや?殺される気なんて微塵もないけど?」

そう言って、嘲笑を浮かべながら近づくと、一瞬で笑顔が消える彼女

その目には、哀しみや嫌悪の色が見える

「なぁ、ホシ お前らはどうしてこんなことするんだ?」

「……は?今更、何言っとんの?」

声を聞くだけでも、彼女がどれだけ私達を憎んでいるかは想像出来た

「アンタらのせいでな、うちらは皆離れ離れになってん」

「……………」

「アンタらのせいで、うちらは──」

「煩いなぁ」

「ッ!!」

ホシの台詞と重ねるようにボソッと呟く

どうやら彼女には聞こえてしまったらしい

でも、これも計算の内

却説、計算通りに動いてくれるのならば、次は──


「巫山戯んなよクソが」

ほら、やっぱり怒るだろう?

「ふふっ 巫山戯るな?そんなの無理だよ

だって、

_____私は最初から巫山戯てないもの」

「は?」

「巫山戯てもないのに巫山戯るな、だなんて

変な事言うなぁ 君は」


「死ねッ!!!」

「おおっと、」

_____嗚呼、愉快だ

こんなにも私の思い通りに動いてくれるなんて


ほら、もっと私に攻撃してきなよ

もっと殺す気で攻撃しなよ

じゃないと、楽しくないだろう?



そう思っていると、急に止む攻撃

どうしたのかと思いホシを見ると、パッと目が合い、彼女は妖しく笑みを浮かべた

『竜星』


竜星(りゅうせい)

聞いたことも無い言葉に、少し動揺するも、すぐに距離をとる

すると、私の移動したところに、光の竜のようなものが居た

「しまったッ……!」


その竜は、私の腕を引き千切ろうと攻撃してきたが、間一髪で避ける

だが、その代わりと言ってはなんだが、私の腕からは大量の血が溢れてきた

「痛いやろ?苦しいやろ?」

跪いている私に、ホシはゆっくりと近づいてくる

これは予定外だったが、またチャンスではないか?


そう思った私は、喉が潰れるくらいで彼の名を呼んだ

「治ッ!!!」


急に叫んだことでホシは動揺するも、周りに警戒しながら私と距離をとる

でも、残念だったね ホシ

「ビンゴ」

「なっ、なんやねん!これ!!」

そこには、何かの結界のようなものが出来上がっており、ホシの異能力が一瞬で消え去った


「ふはっ はははっ それはね、私が作り上げた結界なんだ 君をその中に入れて、攻撃を出来ないようにする為に、“わざと”追い詰めたんだよ」




さぁ、チェックメイトの時間だ

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作者名:龍神邪炎&チョコレート x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年12月19日 14時

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