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題名が書かれる一番最初のページには大きく「天才美少女がやってきた!?その子に恋に落ちちゃったけどライバルがいっぱい!どうしよう!」と記されていた。

「……」

芥川は最初のページにじっと目を通したが、ぱたりと閉じた。Aは疑問符を頭に浮かべながら芥川を見つめる。芥川は虚空を見上げ、一つ呆れたように息を吐いた。

「……A」

明らかに普段の声色ではない声色に肩を上下に動かした。いつもは安心できるような、優しい声色であったはずなのに、まるで魔王様がお怒りなのかと思うほど、声は低かった。Aは己の想像していた反応とは反対のことに反応に顔を驚愕に染める。おそるおそる、芥川の顔色をうかがっていた。

「……君はふざけているのかい?」

芥川が発する声色には赤子でも感じ取れるほど瞋恚(しんい)が隠されていた。瞳が炯々(けいけい)と光った。それはネズミを狩る猫の如く鋭く。いつもの柔らかな瞳ではなかった。

「……まさか君は、これを小説だというわけではないよね?」
「……?……小説、ですけど……結構自信作なんですけど、ダメ、でした?」

またもやため息を吐く。芥川は口唇に親指を当て沈思黙考した。Aを照覧し、縁側に小説を置いた。

「……ある意味素晴らしいよ……」

もう何もかも諦めたような目だった。芥川が意味を含み言い放った言葉に気付かず、Aは満面の笑みを浮かべ奮起した。

「……ほんとですか!? やっぱり私小説の才能があるんじゃ……」
「ふざけるな」

芥川はAの言葉を遮った。切られた端の言葉が空中に漂っていた。芥川は心から小説を愛していた。だから、彼女の言葉が許せなかった。文筆家になるのも楽ではない。

「……なんだ? この顔文字は?」

他にも言いたいことが山ほどあったが芥川はぐっと気持ちを抑え込み、一番最初に目に留まった顔文字を訊ねた。

「……? やだなぁ! 先生ったら! 感情の現しかたじゃないですか!」

おちゃらけた様子で笑うA。芥川の神経を逆撫でさせるには十分であった。一度、深く深呼吸をする。芥川はゆっくりと瞬き、また問うた。

「では、このスラッシュは何だ?」
「……? 照れてるところですけど……」

さも当たり前のようにつげるAに芥川は眉間を抑え虚空を見上げた。ああ、頭が痛くなってきた。

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設定タグ:芥川龍之介 , 講座 , 小説の書き方   
作品ジャンル:恋愛
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from56(プロフ) - 境さん» そういえば貴方って小説を書いてるんでしょうか?良ければ見せて頂きたいと思うんですが...不快に思われたらすいません。 (2021年11月14日 9時) (レス) @page6 id: 61c4c94abf (このIDを非表示/違反報告)
- 小説の基本ルールである行頭の字下げ・感嘆符の後ろのスペース・「驚いたように顔を驚愕に染める」の二重表現、「彼等は〜」とおっしゃっていますがこの作品も小説ではないと思います。 (2020年10月5日 18時) (レス) id: 24cdb837af (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこまる - 作者様の言い分すごく分かります。しかし、難しい言葉を並べた、修飾語をただ多く付けただけの文章も萎えます。情報量が多いと読み辛くなります。スピードが落ちることは小説なら致命傷になります。大幅にカットしたり所々文を短くしたり改善することをすすめます。 (2020年3月22日 21時) (レス) id: a3bf9a0488 (このIDを非表示/違反報告)
ソウ(プロフ) - とてもよく分かります。小説と言っておきながら、顔文字とか台詞の前に名前書いておくとか、台詞を連発するなんて。あまり感心しませんし、許し難い行為だと思います。まあ、私も4連続位で台詞書いてしまうのですが。 (2020年3月13日 22時) (レス) id: a9c96849d7 (このIDを非表示/違反報告)
腹8分目(プロフ) - 椿さん» あぁ…わかります。その人物の表情や雰囲気を文字で伝えるのが小説なのに(*´ー`*)とかあるとちょっとえぇ…って思っちゃます笑 (2020年2月11日 2時) (レス) id: 514654b5a0 (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2020年1月14日 21時

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