検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:432 hit

4話 ページ5

「いつテストってわかったんだ?」

現在ポルシェに同乗中。

運転席のウォッカはそう尋ねてくる。

「いやだって、えーと、長髪のお兄さん、私に当てる気なかったですし。」

「……」

ジンさんおしゃべりしましょうよー

いやでも実際事実だと思うのだ。

漫画やアニメで見る分に、彼らの実際の腕前は分かりにくいが、

私が銃声を聞いてから駆けつけるまでに10秒ってところか。

サイレンサー付きの拳銃の発砲音が聞こえたくらいだから、

もっとかかってないかもしれない。

何か必要なものがあったのか、ウォッカの方は死体に近寄っていたけど、

ジンは多分動いてすらいない。

死体の体が衝撃で吹っ飛んだにしろせいぜい1、2メートル。

その距離は目測だから細かいことは言えないけど、

さっきの私との距離より遠い。

ジンの使う拳銃はベレッタM1934。

弾数は一回の装填量が7弾、

それにプラスしてもう一つ弾を残しておけるから、合計8弾。

さっきの攻防でジンが撃った弾数は5。

動く標的を一発で仕留められる腕の人間が

至近距離、しかも5発も使って

どこにもあてられないなんて手加減されていたとしか思えない。

「まあ色々。考えてみるとそういう結論に?
で、どうですか?私。
そこそこいい人材だと思いますよ。
天涯孤独で、今日身元引き受け人の家から出ましたし、
大学生だけどその引受人が教授だから何かと融通ききますし。
しかも引受人は法医学担当。何かと死体についても工面できる立場です。
英語、ロシア語は話せますし、
イタリア、フランスも流暢じゃあないですけど会話くらいならできますし。
拳銃はアメリカで習いましたし。
どうです?こんな優良物件他にないかもですよ!!」

「名前は」

「はい、伊吹 初です」

「ということです、ボス」

……いつの間に電話していたんだろう。

というか今、電話越しにボスと話してるんだな……

一体、どんな人なんだろうか。

「伊吹。俺はジン…組織でのコードネームだ。
こっちはウォッカ。お前は基本遊撃が仕事だ。
ありとあらゆるところに乱入して、利益を取ってこい。
……末端にコードネームはない。
欲しけりゃあがくんだな。」

どうやら加入できるようである。

……これから人殺しとか、ちょっと萎えますけーど。

一般人を殺すなんてなかなかないだろうし、

基本こういうところで消される人って

なんかどこかで恨まれている人よね。

……覚悟きめれば、なんとかわりきれるかしら。

5話→←3話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
3人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , 転生 , 逆ハー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作成日時:2019年2月17日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。