告白2 ページ2
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彼女は、なぜだか分からないけど私に“ 好き ”と言ってくるのだ。
私が冷たく返すのも、分かりきったことなのに。
素直に聞けばいいのだが、今更私から話しかけるのは何だがもどかしいというか、負けた気分になるので聞くことはやめた。
「はぁ……」
思わずため息が出る。
すると、それを見逃さなかったかのように彼女が話しかけてきた。
「どうしたんですか? 太宰さん。
具合でも悪いですか?」
「そんなわけないだろう。ほっておいてくれ給え。」
本当はこんなに冷たく接したいわけではないのに。
何ならもっと優しく接したいのに。
素直になれないこの気持ちは何なのだろうか。
「そうですか。それはすいません。」
―――あれ?
今日はやけに冷めたい。
いつもはもっと“ 冷たくないですか!? ”と言ってくるのに。
それに、心做しか寂しそうな、悲しそうな顔をしていた。
―――なぜ、そんな顔をするのだい?
そう聞きたかった。
けど、聞けなかった。
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神夜 蒼(プロフ) - eyeさん» 可愛く書けていたようで安心しました( 笑 ) コメントありがとうございます^^* (2018年1月9日 17時) (レス) id: b87a79904c (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - 太宰さん可愛くてにやけちゃいます(。-∀-) (2018年1月8日 18時) (レス) id: 4cc54018e6 (このIDを非表示/違反報告)
神夜 蒼(プロフ) - 双黒の酸素になりたいさん» ありがとうございます!! 太宰さんちょっとツンデレみたいになっちゃってるんですよね……( 笑 ) 応援ありがとうございます!! 更新頑張ります^^* (2018年1月7日 16時) (レス) id: b87a79904c (このIDを非表示/違反報告)
双黒の酸素になりたい - すごく面白いです!太宰さん萌えます…笑頑張ってください! (2018年1月7日 15時) (レス) id: e063ec447c (このIDを非表示/違反報告)
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