セクハラですか？先輩【センラ】

38話 ページ38

貴方side

センラ｢…よし、センラの胸に飛び込んで来い！｣

貴｢ふぇ！？｣

センラ｢…何その返事｣

貴｢いや、驚いた…だけです。どうしたんですか？｣

センラ｢一時的に忘れてるだけかもしれへんやん。だから今日はもう忘れてるぱあっと！なろうや。そんで明日センラともっかい行きましょ。なんならうらさんも連れて行って。言ったらさかたんやまーしぃも来そうです｣

先輩は優しいですね。こんな人間に優しくしてくれるんですね。

貴｢……あはは。そうですね。そうしましょ！じゃあ飛び込みますけど私、重いんで気をつけてくださいね｣

今だけは自分の気持ちに気づかない振りをしますね。

センラ｢そうは見えへんで、さ、ドンと来い｣

貴｢はい！｣

センラ｢てか、軽！？｣

えっ、私、最近太ったんですけど…

貴｢へ？いやいや思いですよ｣

浦田｢でも、Aちゃんスタイル良くない？｣

浦田さんにも言われた…

貴｢全然ですよ。｣

センラ｢…もっと太らなあかんで｣

貴｢今でも結構太ってますからこれ以上は太りたくないなぁ｣

これ以上太ったら服が…

浦田｢いや、Aちゃん痩せてるよ｣

貴｢浦田さんにそう言って貰えると嬉しいですねぇ｣

センラ｢えっ、センラに言われても嬉しないの？｣

貴｢なんか、うさんくさい｣

センラ｢ひどいわ｣

浦田｢残念だね。ラマン｣

センラ｢うらさんもひどい｣

ねえ、…先輩今だけは先輩の優しさに甘えても良いですか？

そしたら

人の顔色を伺って怯えながら生きてきて家では話せない臆病な琴乃神Aに。戻りますから。

今だけは全て忘れさせてください。

センラ｢ふふ、ええで。どんと甘えてや。それから忘れんでもええよ｣

貴｢えっ、…なんで、…｣

浦田｢声思いっきり出てたよ。俺も甘やかしてあげる｣

貴｢っ…！だめ、です！そんな事されたら戻れません｣

センラ｢…何に？｣

貴｢…1人の自分に。人の温かさに触れてしまったら…1人になった時怖い｣

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