213話 ページ32
甘味処の中へ通され、4人用の机席に通された私達。
流れ的に甘露寺さんの隣へ私、甘露寺さんの向かいに伊黒さんが座る事になった。
伊黒さんは幼い子が見たら気絶しそうな目付きで睨んでくる…
「何にしようかしら！」
メニュー表を意気揚々と広げる甘露寺さんは、私と伊黒さんの様子に気づかない。
すると伊黒さんの視線が私から彼女へ移ったので一安心。
伊黒さんは恋心を隠す事無く、乙女のような目で見ていた
…見てはいけないものを見たような気がしたけど、伊黒さんの様子じゃあ柱の皆さん公認って感じだよな。
普通の感覚の持ち主なら、「伊黒さん好きなのね可愛いところあるじゃない」って感じだろう。
…あぁでも冨岡さんとか気づいてなさそう、何となくだけど鈍いだろうから。
暫くして二人の頼んだ甘味が届く
伊黒さんが饅頭ひとつに対し、甘露寺さんの前には山のような団子やら何やら。
初めて見た時はホント驚いたよ…まあ柱の活動量からすれば、それだけ糖分は必須なのかもしれないが…(煉獄さんも凄い食べてたし)
大食い選手権でも見せられてるかのように、大量の甘味が彼女の口に吸い込まれていく
毎度の事ながら、この細い体のどこにそれだけの量が入るんだろう。
彼女の元気モリモリな姿を見ていれば、同じく眺めていた伊黒さんが「次は何を頼もうか？」と追加する物を訪ねた。
え、まだ食べられるの！？軽く力士超えてるが？
「じゃあそうね…桜餅頂こうかしら」と、これまた当たり前な様子の甘露寺さん。
二人にとってこの流れは定番なのか…
いっぱい食べる君が好き♪、という歌があるように…私はよく食べる人は食べないより余程良いと思う。
まあそれで動かなければ駄目だけど、彼女の場合摂取したカロリー分しっかり消費されてるからね。
そんな風に彼女の食べっぷりに感心していると、
「そこのお嬢さん等、ちょっと良いかい」
ここの甘味処のおばあさんが声をかけてきた。
「？はい、どうかしたんですか？」
甘味から顔を上げた彼女が尋ねると、おばあさんは両手に持っていた皿を二つ机に置く
「新作に出そうと思ってるカステラなんだけどね、まだ開発途中なのよ。だから若い子達に試食して貰っててねぇ」
「良いんですか？ありがとうございます！」
味の感想聞かせておくれ、とニコニコ私と甘露寺さんを見るおばあさん。
甘露寺さんも嬉しそうに早速カステラを口へ運んだ。
『…』
まずい、まずいぞコレは。
……ど、どうしよう…私人の物食べれないんだよ
.
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癒し系猫(プロフ) - 宇髄の髄は隨じゃありませんよ〜！ (2023年5月2日 19時) (
レス) @page20 id: 0e8640f8c4 (このIDを非表示/違反報告)
まどろみ(プロフ) - 呉羽さん» 作者の妄想やら想像詰め込みまくりですよ笑 そう言って頂けて嬉しいです！ (2020年3月25日 21時) (レス) id: ec3dea80f5 (このIDを非表示/違反報告)
呉羽(プロフ) - 面白い！こういう話大好き (2020年2月20日 4時) (レス) id: 14d7fd66da (このIDを非表示/違反報告)
まどろみ(プロフ) - 呉羽さん» ありがとうございます！いつも応援して下さってますよね、本当に嬉しい限りです！頑張りますううううううううう！！！ (2020年2月4日 7時) (レス) id: ec3dea80f5 (このIDを非表示/違反報告)
呉羽(プロフ) - おもしろいです。完結するまで毎日見るねええええええええええええええええええええ！！！ (2020年2月2日 9時) (レス) id: 14d7fd66da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まどろみ | 作成日時：2020年1月1日 21時
