98話 ページ6
もう少しで関節外れそう。
危ない事を余裕で実行しようとする危険な考え方にも慣れてきてしまった。
足をもう一歩踏み出そうとした、その時。
……頭上を影が一瞬通る。
そして次の瞬間
((ドォンっっ！！！
落雷のような音が至近距離で鳴り響く
気がつけば私と禰豆子ちゃんの拘束は取れていて、周りで乗客に迫っていた鬼のソレも斬られていた。
何が起こった…？
まばたきの一瞬で…いや、それよりも短い時間に全てが行われた。
一体何がどういう…
困惑して前を見れば、降り立ったのはなんと…善逸くんだった。
バチバチと稲妻を纏わせて着地した彼は一言。
「Aちゃんと禰豆子ちゃんは俺が守る」
『…！』
……かっこいい…
思わず素でそう思ってしまうほど、登場から台詞まで完璧だった。
えっ？あの…え、善逸くん？
…え？
ほうけたように彼を見てしまえば、彼は急に首をガクンと揺らす。
そして、鼻ちょうちんを破裂させた。
「守るっフガフガ…」
……え"っ？
…ちょっと待ってくれ。
今の数秒間にたくさんの事が起こりすぎて脳の処理が追いつかない。
私の脳がスリープしちまう、…え？マジで待って。
「あれ…俺は…」
善逸くんはさっきまでの気迫はどこへやら、いつもの調子に戻ったようできょとんとした顔をする。
…寝てた？そして今起きた？
…あ、私ここにいる場合じゃない
向こうの車両守らなきゃ。
『善逸くんありがとう！！』
私は急いで隣の車両へ走る。
善逸くんは困惑したような顔をしていた。
いや私こそやりたいよその顔
乗客を守りながら考える。
…さっきのマジで何？
状況的に善逸くんしか居ない、一瞬のうちに私や禰豆子ちゃんを助けてくれたのは。
彼がやって来て、そして斬り落とした所が全く見えなかった。
唯一わかったのは頭上を影が通った事。
鬼の私にも目に追えない速さの動き
しかもそれは一撃だけでなく、私と禰豆子ちゃんと乗客の鬼のソレを斬った訳だから…少なくとも四回は行われたのだ。
ジグザグと何度も。
それらの動作一貫して全てがわからなかった。
知らしめるのは最後の落雷のような轟音だけ。
…自分で考えてもよくわからない
こんな事可能だろうか？
いやでも彼は今先程行った。
それにたぶん…眠りながら。
うん確実に寝てたなアレ鼻ちょうちん破裂させて起きた感じだったし。
…え？ドユコト？彼まさかの眠ると強くなる系男子？
いや…もうあれは眠ると本性出るとかのレベルじゃなかったけど。
もはや二重人格。identity�兇任垢�？
.
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サワーポメロ(プロフ) - モブサイコ100知ってます！面白いですよね！ (2020年4月23日 12時) (
レス) id: 2fd1d8b796 (このIDを非表示/違反報告)
まどろみ(プロフ) - ふうさん» アオイちゃんが自分を腰抜けだと言っていたのは、過去に嫌なモブ隊士に言われちゃったりしたのかなぁと思って書きました。でもたぶん実際居ますよね、嫌な奴のは。作中で炭治郎くんが関わらなかっただけで、、、。もう私も本来なら目ん玉抉りたいレベルですよ！！ (2019年11月9日 10時) (レス) id: ec3dea80f5 (このIDを非表示/違反報告)
まどろみ(プロフ) - ケチャップさん» けっこうな歳なのにヤンチャで凶器振り回す所、それが鋼塚さんの好きなポイントです笑 (2019年11月9日 10時) (レス) id: ec3dea80f5 (このIDを非表示/違反報告)
ふう(プロフ) - モブ隊士のくせにっアオイちゃん達いなかったら体力落ちてるくせにっどうせ今頃お陀仏のくせにっアオイちゃんを悪くいうなぁ!!目ん玉抉るぞぉ!!すいません冗談です許してください (2019年11月8日 18時) (レス) id: 0f2e7dcacf (このIDを非表示/違反報告)
ケチャップ - 鋼塚さん怖い…w (2019年11月2日 15時) (レス) id: 7bf493a5f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まどろみ | 作成日時：2019年10月14日 14時
