132話 ページ41
『…あの、時透さん』
私は聞いてみる事にした
『柱合会議で禰豆子ちゃんが裁判にかけられた時…中立でしたよね。私が鬼殺隊に居ていいのか揉めた時も何も言わなかった…あの、それはなぜですか？』
あまり鬼に対して恨みがないのだろうか。
任務事も会話こそ無いけど別に可もなく不可もなく接してくれるし。
単に眼中にないって感じかもしれないが…
…が、時透さんの返事は私の想像の斜め上を行くものだった
「…禰豆子って誰？」
『……ん！？』
えっ、…ん？
今…え？今時透さん何て言った？聞き間違いか？
私には今彼が禰豆子ちゃんとは誰だ発言したように聞こえたんだが…たぶん幻聴じゃない
『…鬼の女の子です。』
「会ったことあるのかな」
え、嘘だろ。
あんだけ大騒ぎだったのに？
炭治郎くんに君石投げて注意してたよね、何一つ覚えてないの？
私が困惑して彼を見ていたら、彼は口を開いた。
「…僕、物事を長く覚えられないんだ。すぐに記憶を失ってしまう」
聞けば、鬼殺隊に入る前の記憶もサッパリ思い出せないとの事。
どうやら何かの病気なのか、記憶障害を持ち合わせているらしい。
……じゃあ裁判で中立の立場になったのも、
「どうせ忘れるから、だろうね」
…じゃあ私に対する認識も全て、どうせ忘れるからどうでもいい…って事か。
だから恨むような事もしなかった、そもそも鬼に対する恨みの記憶も持ち合わせていない
…私はそれが凄く悲しい事だと思った。
彼の私への認識についてじゃない、忘れてしまう彼自身について。
「…楽しい事、嬉しい事、辛い事……何をしてもどうせすぐ忘れる。」
ぼーっとした目付きで少し先の地面を見つめる時透さん。
胡蝶さんから彼は刀を握って2ヶ月で柱に上り詰めた天才だと聞いたが……
天才だとしても、彼の場合覚えた感情や知識はアテにならない。
だとするなら、2ヶ月の間ひたすらに刀を握って体に覚えさせたんじゃないだろうか。
剣士じゃない私でもわかる。
それがどれだけ過酷な事なのか…
しかも忘れてしまう、という不安と恐怖の中で。
『…』
『…時透さん。何か楽しい事しましょう』
何かやりたい事、行きたい所ありますか？
私は彼にたずねる。
すると案の定眉をひそめた
「別にいいよ。忘れるんだから」
何がしたいの？というような絶対零度の目を向けられた。
…私は今まで彼にこんな冷たい視線を向けられた事はない
一応彼の害になるような事はしなかったから。
『…(汗)』
しかし私はめげず、再度彼に話しかけた
.
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サワーポメロ(プロフ) - モブサイコ100知ってます！面白いですよね！ (2020年4月23日 12時) (
レス) id: 2fd1d8b796 (このIDを非表示/違反報告)
まどろみ(プロフ) - ふうさん» アオイちゃんが自分を腰抜けだと言っていたのは、過去に嫌なモブ隊士に言われちゃったりしたのかなぁと思って書きました。でもたぶん実際居ますよね、嫌な奴のは。作中で炭治郎くんが関わらなかっただけで、、、。もう私も本来なら目ん玉抉りたいレベルですよ！！ (2019年11月9日 10時) (レス) id: ec3dea80f5 (このIDを非表示/違反報告)
まどろみ(プロフ) - ケチャップさん» けっこうな歳なのにヤンチャで凶器振り回す所、それが鋼塚さんの好きなポイントです笑 (2019年11月9日 10時) (レス) id: ec3dea80f5 (このIDを非表示/違反報告)
ふう(プロフ) - モブ隊士のくせにっアオイちゃん達いなかったら体力落ちてるくせにっどうせ今頃お陀仏のくせにっアオイちゃんを悪くいうなぁ!!目ん玉抉るぞぉ!!すいません冗談です許してください (2019年11月8日 18時) (レス) id: 0f2e7dcacf (このIDを非表示/違反報告)
ケチャップ - 鋼塚さん怖い…w (2019年11月2日 15時) (レス) id: 7bf493a5f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まどろみ | 作成日時：2019年10月14日 14時
