125話 ページ34
屋敷へ戻ると庭の所を善逸くんと伊之助くんが走っていた。
…というか善逸くんが追いかけられていた
「猪突猛進!猪突猛進!!」
「ギャァァア!!俺はお前と違って頭怪我してるの!炭治郎程じゃ無いけど安静にしないといけないの!!」
「親分の言う事聞けねぇのか!修行だァァ!」
…うっわ可哀想
伊之助くんが善逸くんの背中に突っ込み、彼は顔面から地面に落下した。
いつか首イッちゃいそうだなって思う
伊之助くんは怪我が少ないためフルスロットルの元気100%…任務が無い時はああやって修行をしようと無理やり外へ連れ出して居るのだ。
「…あ、Aちゃん!」
関わったら面倒な事確定なので、静かにその場を離れようとしたのに…
あろう事か善逸くんに見つかってしまった。
「Aちゃん助けて〜…」
「幸子!お前で良いから俺と修行しろ!」
善逸くんがこちらに走ってくる前に、今度はこちらに猪突猛進と突っ込んでくる伊之助くん。
サッと避けるが彼は素早く方向転換して私に頭を向け続ける。
…あれ完全に視線は下で私の方には頭のてっぺんしか向いていないのに、どうして避けたの分かるんだろう
何度か交わした後片手で頭を押さえつけるとようやく止まってくれた。
「おい何やってんだよこの猪頭!俺のAちゃんが怪我したらどうするの!?」
『怪我しないよ私は。というか善逸くんのじゃない』
私から伊之助くんを引き離すと、目ん玉を飛び出させて怒る。
叫びと同時に彼の髪の毛がライオンのタテガミみたいに広がった
…というか善逸くんがいつもの感じに戻ってる。
昨日の夜とかはちょっと素っ気ない態度だったのに…機嫌治ったのかな?
「俺と修行しろ!戦え紋之助!」
『えぇ…めんどくさい』
「お前強かっただろ、強い鬼と戦ってた!」
『…そんな事ないよ』
上弦の鬼の事かな。
彼はあの場に居たし私が戦っていたのを見たのだろう。
…本当にそんな事ないんだけどなぁ
「俺と、戦え!!」
踏み込むと刀を大きく降ってくる。
跳躍して避けると、もう片方の刀で斬りかかってきた。
「止めろよ!!」
善逸くんが止めようとするのも無視して勢いに乗って攻撃を繰り返してくる。
……凄い攻撃が単調だ
野性味溢れる彼だから、少し力任せな所は元からあるかもしれない
けど今は明らかに動きが雑で、数やりゃ良いみたいな感じがする。
『(…何か変だ)』
ひたすら我武者羅に斬ってくる
こんなの簡単に避けられるよ。
宙返りで離れた所に着地すると彼はイラついたように舌打ちした
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サワーポメロ(プロフ) - モブサイコ100知ってます!面白いですよね! (2020年4月23日 12時) (レス) id: 2fd1d8b796 (このIDを非表示/違反報告)
まどろみ(プロフ) - ふうさん» アオイちゃんが自分を腰抜けだと言っていたのは、過去に嫌なモブ隊士に言われちゃったりしたのかなぁと思って書きました。でもたぶん実際居ますよね、嫌な奴のは。作中で炭治郎くんが関わらなかっただけで、、、。もう私も本来なら目ん玉抉りたいレベルですよ!! (2019年11月9日 10時) (レス) id: ec3dea80f5 (このIDを非表示/違反報告)
まどろみ(プロフ) - ケチャップさん» けっこうな歳なのにヤンチャで凶器振り回す所、それが鋼塚さんの好きなポイントです笑 (2019年11月9日 10時) (レス) id: ec3dea80f5 (このIDを非表示/違反報告)
ふう(プロフ) - モブ隊士のくせにっアオイちゃん達いなかったら体力落ちてるくせにっどうせ今頃お陀仏のくせにっアオイちゃんを悪くいうなぁ!!目ん玉抉るぞぉ!!すいません冗談です許してください (2019年11月8日 18時) (レス) id: 0f2e7dcacf (このIDを非表示/違反報告)
ケチャップ - 鋼塚さん怖い…w (2019年11月2日 15時) (レス) id: 7bf493a5f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まどろみ | 作成日時:2019年10月14日 14時