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23話 ページ25

私が行き着いた場所にはまさかの知り合い。
しかも満身創痍の傷だらけ。
その横には血塗れの禰豆子ちゃん。
二人の前には、恐らく匂いの元である鬼と鬼殺隊の剣士。

「A!?どうしてここに…」
『それは後でね。というか君たちどうしたの、あの鬼にやられたの?』
駆け寄ると、楽な体制にさせてやる。
禰豆子ちゃんは鬼だから後に回復するとしても、炭治郎くんは大丈夫だろうか。
深い傷が数箇所あり、血が溢れている。
とりあえず傷口を抑えるが、私は今止血できる道具なんて持ってないぞ

…そこにいた鬼は、やはりレベチという感じで対面するとこう…ビシビシと圧がある。
しかしそれよりも鬼と向かい合う剣士からは独特のオーラのようなものが伝わってきた。
すぐにわかる。この人は強い。私の出る幕はない

「…」
鬼が手を前に掲げた。
幼い少年に見える鬼。手が黒く染まって行く。
恐らく血気術を使うのだろう。
(ギュルギュル
手の前に黒い渦が出来て、細い糸が絡まる。
その糸が剣士へ襲いかかった。
「…水の呼吸、拾壱ノ型…凪」
「拾壱ノ型!?」
炭治郎くんが驚いたように声を出したけど、何なの凄いのそれ?

私は剣士を見るが、彼は糸が迫ってきているにも関わらず構えを取らない。
……えっ?このままじゃ斬られるよ…?

しかしまあ、もちろんそんなことはなく、
「!?」
術を使った鬼も目を見張っている。
剣士の周りに切れた糸がハラハラと落ちる。
彼は無傷だ。
何か構えをとったようには見えなかったのに、糸は着られてそこに落ちている。
…見えないほどの速度で切り刻んだとでも言うの……?
唖然としていれば、焦った鬼はもう一度術を使おうとする。
しかし剣士がそれを許すはずもなく、静かに近づいたかと思えば、いとも簡単に鬼の首を落とした。

あまりにも早かった作業に言葉が出ない。
…えー早。もう終わったじゃん、呆気ない。
鬼が強かったのは確かだ。
戦うところを見たわけじゃないけど、匂いが明らかに強かった。
その鬼を、虫と同じような感覚で倒すこの剣士。
鬼殺隊の中にも強さに差はあるだろうけど、あの人はどのレベルと人なんだろう。
正直、"拾壱ノ型"使ったとこから理解できん。
動かず糸斬るとかやばくね

鬼殺隊の中でもトップの人だろうか、というかあんなのがザラに居たら私死ぬぞ?
『…え、というか私もやばい』
こんな剣士居るとか聞いてない。
突っ込んで来ちゃったんですけど?
もしや私もここで斬られる?禰豆子ちゃんも?!?






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まどろみ(プロフ) - 猫宮さん» ありがとうございます!! (2019年11月24日 17時) (レス) id: ec3dea80f5 (このIDを非表示/違反報告)
猫宮 - こーいう作品大好き!かまぼこ隊も大好き!最高! (2019年11月14日 17時) (レス) id: a4825ec2c2 (このIDを非表示/違反報告)
まどろみ(プロフ) - kori1224さん» ありがとうございます!ゆっくりですが毎日更新目指しますね! (2019年9月28日 8時) (レス) id: ec3dea80f5 (このIDを非表示/違反報告)
kori1224(プロフ) - こう言う作品好きです!更新頑張ってください!!! (2019年9月25日 22時) (レス) id: 6a27cb7555 (このIDを非表示/違反報告)
まどろみ(プロフ) - あんこさん» ありがとうございます!その言葉だけで更新頑張れます! (2019年9月9日 15時) (レス) id: ec3dea80f5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まどろみ | 作成日時:2019年8月29日 21時

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