勝手に ページ36
それからも杉野は顔を合わせる度に何やかんやと私に構ってきた
「最近やたらと疲れてないか？」
「ちょっとイライラしてない？」
「顔色悪いぞ？」
同じ仕事に携わってるんだから度々顔を合わせるのは仕方ないとしても
こう色々と声を掛けられるとうざったい
私の事を心配してくれてるんだろうけど…
「Aー」
「また来た…」
「何だ？オーラが暗いなぁ(笑)」
アンタがまた話し掛けてくるからよ
分かってるくせに
「…ちょっと携帯貸せ」
「何で？」
「良いから」
「ちょっと！」
アッサリ奪われた携帯を取り返そうと必死になるけど、杉野の逃げ足は早い
「あ、俺、杉野ー♪分かる？」
「どこにかけてんのよ！」
勝手に私の携帯で電話するってどういう事よ！
私がこういう事されるの大嫌いだって分かってるでしょ！
「うん。そうそう。デートのお誘い(笑)ちょっと話があるんだ。…そりゃ当たり前だろ(笑)」
デート！？
私の携帯で自分のデートの約束をするの！？
「時間ある？…あ、マジ？んじゃ今夜な♪この前の店覚えてる？…うん、そう…19時に…え？いるよ。代わる？…OK♪また後でな(^^)…ホラ、お前に代われって」
「私！？誰よ！？」
「カワイ子ちゃん(^^)」
「えぇ！？」
チャンミン！？
杉野がデートに誘った相手ってチャンミンなの！？
「どうしたのよ！」
『俺にも分かりません…』
「杉野とデートするの！？」
『そうなっちゃいました』
そうなっちゃいましたって…
チャンミンと杉野がデートするほどの仲になったなんて聞いてない
「杉野と友達にでもなったの？」
『そういうワケでは…』
「断りなさいよ」
『ん…だけど俺もあの人と話したい事もあるし』
嫌な予感がする…
だって杉野よ？
私の全てを知っていると言っても過言ではない
過去を暴露されたらたまったもんじゃないわ
『心配しないで？変な事は聞かないから(笑)』
「だけど…」
『大丈夫』
チャンミンはそう言うけどこっちは狼狽えてしまう
それに一言…二言…三言くらい杉野に文句を言ってやろうと思ったのに
逃げ足の早い彼は既に私の前から姿を消している
一体、杉野は何を企んでいるの？
チャンミンとデートする目的は？
まさか私が今チャンミンに対して思っている事を言ってしまう？
でも杉野は本人のいないところでそんな事を暴露するような人じゃない
本当に何のつもりなの？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 570人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
とんこ - え〜完結ってなってたからシリーズ最初から読んじゃったけどこれひょっとして区切りも着いてないですよね。折角面白かったのに残念。こんな気持ちになりたくなくて完結作品捜して読んだのに (2019年1月4日 8時) (
レス) id: ea70574319 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - ベルギーを称賛ってさすがだね (2018年7月3日 18時) (レス) id: b2dbe2074b (このIDを非表示/違反報告)
純蓮(プロフ) - 千衣さん» ちょっとアホっぽいチャンミンにどんどんにやけちゃってください(笑) (2018年6月30日 9時) (レス) id: a8649ab444 (このIDを非表示/違反報告)
千衣(プロフ) - 純蓮さんの言葉のチョイスが４０代の私にはツボです。『浮かれポンチ』＝この作品のチャミ、当分ツボってにやけるヤバイ人になるな〜 (2018年6月30日 7時) (携帯から) (レス) id: 4037bbf8fe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：純蓮
| 作成日時：2018年6月16日 22時
