決意 ページ46
「どこに行くの？」
運転席でハンドルを握るチャンミンを見上げながら聞いてみた
「俺の秘密の場所」
ああ…あの公園ね
どうして今？あ…
「もしかして桜？」
「はい(^^)今頃満開かなぁって」
あの公園の桜並木
桜の絨毯を私に見せたいと言っていたっけ
その光景を想像して楽しみになってきた…んだけど
「…入り口、ロープ張ってあるわよ」
「ですね〜さすがにこの時間ですから」
着いて早々に閉門している公園
区か都が管理してるんだから当たり前と言ったら当たり前か…
「こう言う場合はこっちから入るんです(^^)」
慣れたように歩くチャンミンの後ろを付いて行くと、一カ所だけ緩んでいるフェンス
それを躊躇無く外して中に入るチャンミン
「ちょっと！それはマズいんじゃないの？」
「今までこの方法で見つかった事は一度も無いんで大丈夫です(^^)」
「そういう問題？大体いい大人がこんな子供じみた方法で…」
「良いから良いから。たまには冒険しましょうよ」
後ろめたい気持ちはあるものの私もそこから公園内に侵入
誰かに見つかりはしないかとドキドキしながら、出来るだけ足音を立てずに歩く
「ほら、見てください」
暫く歩いたその先には想像を超えた光景が目に飛び込んできた
「す…っごい」
「ね？綺麗でしょ？」
夜の春風に吹かれてヒラヒラと舞い落ちる桜の花びら
それがアスファルトの道を埋め尽くして正に桜の絨毯
チャンミンが私の手をとり、そのピンクの上をゆっくりゆっくり歩く
「想像以上だわ…これは感動するわね」
「連れてきて…って言うか、一緒に来てくれて良かった」
「だって約束したじゃない」
「そうだけど、あんな事があった後だから…」
ホッとしてるような、それでいて切なそうな表情で桜の木を見上げているチャンミン
本当なら今キミは満面の笑みだったはず
そうさせてあげられなかったのは私のせい
「チャンミン」
「はい？」
「私ね、ちゃんとキミが好きだから
メッセージも電話も私からしなくてもキミを忘れる事は絶対に無いわ
いつもチャンミンは私を支配してるから」
「Aさん…」
立ち止まったチャンミンを私が抱き締めた
チャンミンも私の体に腕を回す
「俺も…不安なんてどっかに行っちゃいました
もう俺には幸せしかない」
桜の花びらが舞う中でチャンミンと抱き締め合い、私の決意は固まった
もうキミにどっぷり溺れてしまおう
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純蓮(プロフ) - りんさん» りんさん、チャンミンくんのお話し楽しんでいただけましたか？次はユノユノのお話しです！そちらも是非よろしくお願いします(≧∀≦) (2018年4月12日 23時) (
レス) id: c6171d5fef (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - うははは(≧∀≦) (2018年4月12日 21時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - チャンミン、ダッシュでユノボッチ(≧∀≦) (2018年4月8日 11時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 流石、ゆの、ユノ(≧∀≦) (2018年4月3日 1時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - やはー(≧∀≦) (2018年4月2日 0時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：純蓮
| 作成日時：2018年3月4日 20時
