「役に立たない乃木くんと学校の怪談の話です☆」「役に立たなくないよ〜」

「夏の肝試し大会！？やっぱ脅かす役だよな！」 ページ11

後日、ちょっとした事故でも
大した動じないオカルト研究部は
肝試し大会を開くことにした。



「俺、龍之介(渡辺)、Aちゃん
さっしー(佐志)、はっしー(多橋)、
ももっちゃん(桃戸真波、2年、容姿は
お任せ致します。)かー。」



自分たちが通っている学校の前に
集合し、さっそく神社まで向かう。



「てゆーか乃木くん受験生なのに
勉強しないで肝試しやってて大丈夫？」



「俺は神だから大丈夫♥」



隣を歩くAの質問に
乃木は余裕そうに答えたが実際は
少し焦っているところだった。



「花香、あの二人って異常に
仲良くない？」



「確かに、付き合ってるのかもね」



「そこのガール2人、
私は乃木くんと付き合ってないぞ⭐」



Aと乃木の後ろを歩く
2人の会話が聞こえAは
突っ込まざるを得なかった。
乃木も苦笑いしかできなかった。




「(乃木くん、私に興味無さそうだし)」




Aは自分でそう考えて
1人で虚しくなっていた。
クラスのカップルの話で
盛り上がっていたら神社の
入口の鳥居に着いた。




「神社が全く見えないなー…」



誰もがそう呟くほど、鳥居と
神社の距離は長かった。




「じゃあここからは男女
2人で行きましょう！」



ニヤニヤしながらそういう加川に
みんなはあからさまに嫌な顔をしていた



「みんな乗り気じゃないですね！
早くペア決めますよ！」



加川はこっちの顔もお構い無しに
どこからかくじを出していた。



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桃戸真波 ももとまなみ
2年、女、容姿は任せます

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