お願い、シュートは決めないで。【流川楓】 (ページ20)

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｢ま、でも流川達1年が勝つことはまず無いわね｣

｢やっぱり！彩子さんもそう思うっすか！｣

｢いくら流川が上手いと言えど、それは中学生レベルでの事だもの｣

誰もがそう思っていたことを口から出せば、そんなのわかんないわ！と、意外にも食いついてきたのは晴子ちゃんだった

｢ほらほら、カリーム・アブドゥル・ジャバーって人の話もあるし！｣

｢あら、詳しいのね。｣

カリーム率いるUCLAの1年生チームが、全米でトップであるUCLAの一軍チームに勝った話があるから、

1年生が上級生に勝つのもおかしくないってことを晴子ちゃんは言いたいのだろうけど

｢まぁ、流川はカリームじゃないからね｣

｢でも、湘北もUCLAじゃないわよね｣

｢UCLAじゃないけど、赤木先輩が流川ごときに負けるわけないわ、おバカね♡｣

｢あらぁ、流川くんがお兄ちゃんごときに負けるなんて、おわしいわ｣

湘北に入ったばかりで不安な流川にそんな言い方はないですよ〜、と、晴子ちゃんは流川を庇うのに対し

チラ、と横を見れば、Aちゃんは桜木花道と安西先生の横で2人してしゃがんでいた

あらあら、あの子達って意外と仲良しなのかしら？

｢ねーぇ？Aちゃんはどっちが勝つと思う？｣

｢え！えー…まだわかんないです…｣

｢Aさん、絶対赤木キャプテンのいるチームっすよ！｣

うーんどっちも強そうだし…、と、どっちつかずの反応ではあったけど、完全に流川が負けるとも思っていないみたい

意外とさっぱりした子なのよね〜、Aちゃんって、あの流川を贔屓したりしないなんて

｢ま、きっと流川1人が強くてもだめだし、2.3年生チームが勝つわね！｣

｢もー彩子さんってば！｣

｢アハハ、冗談よ、結局は同じチームになるんだし｣

プンプン！と怒る晴子ちゃんが面白くてついからかっちゃったわ、素直で可愛いのね♡と言いながら晴子ちゃんのほっぺにちゅちゅ、とキスをする

｢Aちゃんもそんな顔しなくてもしてあげる♡｣

｢え、いや、ちょ…ぎゃっ！！！｣

もーふたりとも可愛いんだから♡

流川に見せつけるようにAちゃんのほっぺにキスしたら、案の定、流川ってばすごい羨ましそうにこっち見てるわ