何で私には意地悪なの。９

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立花「…お姉ちゃん。」



…ずっと泣き止むまで側にいてくれた立花。



『もう大丈夫。』



…烏天狗は、私の為に私から離れた。



でも…そんなの全然嬉しくないよ。



私は…死んでも良いから、あなたの側にいたかったの。



なのに…何で？



…分かってるけど、分からないよ。



立花「お姉ちゃん…烏天狗はお姉ちゃんの事が、大好きなんだよ。」



『…分かってるんだよ。』



それでも、辛いの。



『…どうせ自分が離れれば幸せになれるとか、


あとはみんなに託すとか…そういう馬鹿みたいな事考えてるんでしょうね。


…でも私は諦めるつもりないから。』



私のあなたへの気持ちは、そんなに簡単に無くならないよ。



…どれだけ時が経っても変わらないって言ってんの。



立花「…良いなぁ。」



『何が？』



立花「素直になれて。」



…私はてっきり、立花はもう大やもりの事好きじゃないって思ってた。



でも、違ったんだね。



私が理由で諦めさせていたんだ。



…立花は、諦めるという事を知っている。



『諦める必要なんて無いんだよ。』



立花「…！」



『何一つ、諦めて良いことなんて無いんだから。』



…そうでしょ？









＊

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