何で私には意地悪なの。

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『エンマは元気にしてんのかな？』



一人で暮らしている家で呟く。



…旅に出てから会ってないんだよなぁ。



あの子は何かと近づいて来る可愛い後輩くんだったからなぁ。



やっぱり懐いてくる子は可愛いし、心配になるよね。



それに…結構仲の良かったぬらりもエンマと一緒にいるし…。



…カイラはいるけど、やっぱり寂しいって気持ちはあるよね。



『あーあー。ぬらりと話したいなー。』



何て寂しい独り言を言う。



『…明日こそ月浪と友達になってやるんだからな。』



…月浪とは、絶対に仲良くなる。



だって…ハルヤは多分月浪を狙っているから。



だから…。



…まあ、そんなの関係なくても仲良くなりたいけどね。



『フドウ雷鳴剣…か。』



ハルヤがどんな存在か、ちゃんと知っている。



…こう見えても、中々有名で強めな妖怪だったりするから。



それに…ハルヤは気付いてないけど…私は



『30年前、ケータ達と行動を共にしてたんだけどなぁ。』



だから…ハルヤともよく一緒にいたんだ。



名前とか同じなのに、何で気づかないかな？



…見た目はあの頃より大人っぽくしてるけど。



『…気付けよ、馬鹿。』



ねぇ…









酒呑童子。








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