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S「彫刻なんて中学の時の版画以来やってないや〜。」
美術は選択教科で、
他に音楽、書道がある。
智くんと一緒が良かったけど、
私の絵のセンスからして
とても良い成績を取れそうになかったから
私は音楽にした。
私の呟きも呆気なく
真剣な表情の智くんは気づかれず…。
いじけるかのように
目の前にあった彫刻刀で
ボロボロになった机を彫ってみる。
意外と彫刻刀の使い方覚えてるかも？！
なんて調子に乗ってると…
S「痛ッ…！！！！！」
自分の指を切ってしまった。
O「翔ちゃん！！何してるの！！」
私の声に気付いた智くんは
急いで私の腕を掴み手洗い場へ連れて行く。
蛇口をひねり血を洗い流してくれる。
O「…ちょっとこのまま流しておいて！」
そう言って駆け足で私の元を去る。
それから帰ってくるのは早くて
何しに行ったのかと思うと…
O「…これでちょっとは止まるかな…？」
絆創膏を持って来て貼ってくれた。
S「…ありがとう。」
O「ううん。俺もよく手切っちゃうの。だから絆創膏、常時準備してる。」
S「…そうなんだ。」
O「んふふ。ちょっと意外？」
S「うん。(笑)」
O「まぁ、血なんて舐めときゃ止まるってこともあるもんね。あ、舐めてほしかった？(笑)」
S「！…ちょ…バカじゃないの？！」
一瞬、そうしてほしいと思ってしまった
自分の恥じらいに顔が、耳が
熱を帯びてくるのがわかる。
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ぽてほたて(プロフ) - 優子さん» 前作に引き続き、こちらも読んでくださってありがとうございます！続き更新しましたので読んでくださいね。 (2016年5月2日 5時) (
レス) id: aa6b3b281b (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。翔君可愛いですね。続きが気になります。 (2016年4月21日 16時) (レス) id: 059e629431 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽてほたて | 作成日時：2016年4月17日 0時
