さよならの花言葉を / sum ページ19
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朝起きて出勤、オフィスでの作った笑みと書類作業で一日を終える。
茜色に染るオフィスに1人、今日も何一つ変わりなく過ごしたという事実。
それが気味悪く居心地の悪さを感じさせるのは、右隣に在るからっぽのデスクのせい。
隣の彼が登山に出て、戻らなくて。
最初は話のネタとして噂されたソレも、たった3日しか経たないうちに、気づけば誰も触れなくなっていた。
青で統一された文具品や雑に置かれたファイルが残るその机は彼のいた頃と変わりなく、ただ何も無かった。
私生活を感じさせない彼は、志海さんは、生きているのに生を感じさせない。
ただ淡々としているが故に人の反感を買いやすく、取引先や課長に罵声を浴びせられる姿ですら、透明だった。
そんな彼が行方不明。
つくづく便利な言葉だと、そして酷く残酷だと思う。
いつでも戻ってきてもいいと彼の席を開けておくための言葉なのに、誰の心にもいない透明な彼の席は、無い。
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相田(プロフ) - 本当に素敵な作品をありがとうございました、そしてお疲れ様でした！ログアウト後もどうかご自愛ください。楓様の作品が本当に好きです、改めてありがとうございました！ (2021年7月17日 1時) (
レス) id: 2ca09c2594 (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - 相田さん» コメント頂きありがとうございます。アカウントの方は完結後ログアウトとなりますが、もし機会があればまたどこかで…！ (2021年6月30日 2時) (レス) id: bb94798393 (このIDを非表示/違反報告)
相田(プロフ) - 日々の支えであった楓様の作品を拝めなくなると思うととても寂しく思いますが、アカウントを消された後もどうかお元気で...！ (2021年6月30日 2時) (レス) id: 2ca09c2594 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楓 | 作成日時：2021年3月25日 11時
