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156日目 ページ12

ななもりSide

次の日、Aのお迎えに来た俺たち。

莉犬「A、おはよ。」

るぅと「気分はどうですか?」

各々が勝手に挨拶してAの病室へ。


Aはもう退院の準備バッチリ、俺たちを待っていたようだった。

さとみ「おら、帰るぞ。」

そう言ってさとみくんはAのカバンを持ち上げる。

A「あ、ありがとうございます。さとみ、さん?」

まだ俺たちに慣れないのか、Aの謎の敬語とさん付けにさとみくんの頬がピクッと動いた。

同時に他のメンバーも悲しそうに目を伏せる。

記憶がなくなっても鋭いAはそんな俺たちの雰囲気に気づきハッとしたような顔をする。

A「私は、皆さんのことをなんて呼んでいたんでしょうか…」

ころん「呼び捨…いや、今のまんまで良いよ。Aの記憶が戻ったら、前みたいに呼んでくれれば。」

ジェル「せや。無理にこっちの言う通りに呼ぶ必要ない。」

A「ごめんなさい…」

改めて、悲しくなる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

医者「一週間後、また来てください。」

A「はい。」


お医者さんとそんな会話を終えて、俺たちはAの家へ。

A「ここが、私の家?」

Aはホントに何も覚えていないらしい。

ドアを開けると真っ先にお留守番していたシアが飛んできた。

A「あ、昨日の…」

さとみ「シアって、言うんだぜ。」

莉犬「るぅとくんがつけた名前だよ。」

A「るぅとさんが…?素敵な名前です。」

ななもり「Aが幸せになりますよーにって言ってたんだよ。」

A「幸せ…」


その後はさとみくんがお昼ごはんを作ってくれ、みんなで食べた。

A「さとみさん、お料理上手なんですね。」

美味しそうに頬張るAを、さとみくんは愛おしそうに見つめてる。

それを見た俺たちもクスクスと笑う。

さとみくん"も"、A大好きだなぁって。


その後はみんなでゲームやらなにやらで時間を潰す。

前にやってたことをやって、Aの記憶を戻せないかって考えた。

けど、そんなに甘くなかった。

全っ然思い出してくれない。




君は、どうしたら俺たちのことを思い出してくれるの?

どうしたらまた、前みたいに呼んでくれるの?元気にななって、呼んでよ。

また君の元気な声が聞きたいよ。

そんな弱々しい声じゃなくてさ。俺たちは、君の味方だから。

何があっても、"守るから"

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しづくん - いつでも、作者さんの気が向いたときに更新してください。ずっと待ってます‼! (6月15日 22時) (レス) id: 2018403e99 (このIDを非表示/違反報告)
しづくん - このおはなしすきでーす がんばってくださーい ((幼稚園児かよww (6月15日 22時) (レス) id: 2018403e99 (このIDを非表示/違反報告)
ひぬちャんin犬小屋(プロフ) - とっても面白いお話なのでできればでいいのですが更新していただきたいです・・・!ずっと待ってます! (2022年6月5日 15時) (レス) @page47 id: ebfbfb35ac (このIDを非表示/違反報告)
みおん - 更新頑張ってください!!!応援してます (2022年2月20日 14時) (レス) id: 2018403e99 (このIDを非表示/違反報告)
みおん - 作者様、リクエストありがとうございますm(_ _)m (2022年2月20日 14時) (レス) @page47 id: 2018403e99 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:プラス. | 作成日時:2020年9月22日 22時

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