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「貸さん! おまえ別に貧乏なわけでもないのに、なんでそんなに金を欲しがるんだ?」
だからホッケーはよせ と言った後、北斗はスバルに聞いた。
するとスバルは目をキラキラさせ、興奮ぎみに言った。
「お金とかはキラキラしてるから好き〜っ☆」
「光るものが好きって...鳥かおまえは。ああそうか、鳥頭なんだな? だからアホなんだな」
一人で結論を出して項垂れる北斗と、まだ引きずられているスバルが行く方向に人が現れた。
「は〜い! そこまで〜♪」
彼に気付いた北斗は歩みを止める。
「おお、ウッキ〜!」
嬉しそうに彼の名...ニックネームを呼ぶスバル。
「おはよ! ってあれ? 今日はメガネかけてないのっ!?」
黄色の短髪に緑色の瞳、視力が良くないのか青縁のメガネをかけている少年。
スバル、北斗と面識があるようだ。
「あ〜! 僕ってばメガネどこやったっけ? メガネないと自分の名前わかんなくなっちゃう! 僕の名前は...なんだっけ?」
顎に手を置き、首をかしげる少年に、北斗は ハァ... と呆れたように言った。
「遊木(ユウキ)真(マコト)だろ...」
遊木真...夢ノ咲学院アイドル科2年A組、部活動はテニス部、放送委員会に入っており、所属ユニットはスバルたち同様Trickstarだ。
「とか言って自分、メガネかけとるやないかーいっ!」
「あはっ、ほんとだ! 僕、ちゃんとメガネかけてたよ!」
漫才を始めた二人のそばで腕を組み、彼らのやり取りを見ていた北斗は一言言い放つ。
「うるさいアホコンビ」
止められたのが不満だったのか、のってくれなかったのが不満なのか、口を尖らして ブーッ と拗ねるスバルと真。
「なんだよホッケ〜、のってこいよ、このボケの波に! 委員長だから? 委員長だから真面目なの?」
どうやら前者だったようだ。
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、 - この作品の続編ですが、最新作はオリジナルフラグが外れておりません。違反行為ですのでちゃんと外して下さいね (2018年8月9日 18時) (レス) id: 93bb7a0f46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白銀桜夢 | 作成日時:2017年10月29日 17時