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「【Trickstar】の皆さん、で合ってるかしら...」
突如現れた少女。
水色の髪を右上にサイドテール、緑色の瞳はきれいだが、その瞳には何も映していない。
夢ノ咲学院アイドル科の制服を身に纏っている。
少々警戒しながらも、彼女の問いかけに頷く4人。
「そう...少し、あなたたちに用があるのだけれど」
「かまいませんが...あなたは...?」
北斗が口を開いた。
「ここ、女の子なんていたっけ?」
「う〜ん...聞いたことないと思うよ?」
次にスバルと真。
放送部である真にも、少女のことは知らないそうだ。
「......覚えてないのね」
少女はポツリと呟いた。
「私は『プロデュース科』の生徒なの。決して部外者ではないから、安心して」
「『プロデュース科』?」
聞き覚えがないのか、聞き覚えがあるのか、真緒は不思議そうに言葉を発した。
「私は、あなたたちが中学3年生の時に、この学院に入学したの。もちろん『プロデュース科』にね」
ということは、彼女は3年生。
よく見ると、彼女のネクタイの色は緑色だ。
この学院では、学年別にネクタイの色が異なっているため、すぐに区別ができる。
3年生は緑色、2年生は青色、1年生は赤色。
「一応、あなたたちとは会ったことがあるのだけれど...。あなたたちはまだ結成したばかりのユニットだものね。知らないのも無理はないわ。
『プロデュース科』を簡単に説明すると、あなたたち『アイドル科』の生徒の実力を図り、磨き、一流のアイドルへと成長させること...
他には、ライブのための歌、踊り、曲作り、舞台なども、私がプロデューサーとして担うことになるわ」
彼女の説明に感嘆な声を漏らす真。
「そろそろ、本題に入りましょう」
彼女は ふぅ... と短く息を吐き、本題へ移る。
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、 - この作品の続編ですが、最新作はオリジナルフラグが外れておりません。違反行為ですのでちゃんと外して下さいね (2018年8月9日 18時) (レス) id: 93bb7a0f46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白銀桜夢 | 作成日時:2017年10月29日 17時