毒と棘 3【狗巻棘】

雹爪 ページ14

A＞クソっ、なんで、入れないの…！

五条＞…僕も入れない。

A＞先生も…？じゃあ誰も…

五条＞いや、これは少し、変だ。

A＞変？





歌姫＞…なんで貴方達が入れなくて、
私は入れるのよ…

五条＞…やっぱりね。入れないのは僕とAだけだよ。

A＞何で…

五条＞推測するに、僕達は反転術式が使えてかつ
十分に戦えるからだよ。
反転術式は敵からすれば…反則だ。
後ほら僕は超強いし。

A＞…そんな事可能なの？

五条＞…いや、普通無理だ。
相当腕の良い呪術師がいるんだよ。

A＞…壊せるよね？

五条＞…勿論。僕を誰だと思ってるの？

A＞一刻も早く、やろう、先生。









．





A＞ﾁｯ、やっぱ普通の攻撃じゃ無理ね。

五条＞厄介だねぇ。




．







A＞雪那をするには範囲が広い。
固形で一点集中でいくか。

五条＞うん、その方が良い。気体になるか分からないしね。
葵に使ったやつっしょ？

A＞そう。先生準備は良い？

五条＞いつでもどうぞ。

A＞…………「雹爪」 ― ひょうが―

五条＞…「茈」





．






A＞…空いた！！！先生、早く！

五条＞流石僕達。Aは棘のとこでしょ、
先に行ってて。

A＞うん、また後で！









五条＞…さてと。
どうしたもんかな。









．









．





A＞西宮さん！！！

西宮＞えーとAだっけか、重いから譲るわ。

A＞ありがとう。…「白」

西宮＞…これが反転術式…

A＞他の皆は？特に重傷者。

西宮＞…分からない。

A＞そう…ですか。では、また。

西宮＞…うん。


とりあえず棘を家入さんのとこに…



棘＞…A、

A＞棘、無理に喋らなくて良いよ。

棘＞…ありがとう。

A＞…うん。

棘＞…気をつけて。

A＞…うん。

棘＞…大好きだよ。

A＞…そんな、お別れみたいに言わないでよ。
まだ私も棘も死なない、死なせない。

棘＞…うん、分かってる、ただ、言いたかった…

A＞…うん、私も大好きだよ…









．









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「雹爪」 ― ひょうが ―
最大密度で水を凍らせる。
「雪那」の固化において攻撃に特化したもの。

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