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雫色の髪2 ページ3
「うわぁあぁあ?!」
私は思わず叫んでしまった。
仕方がない。誰もいなかったはずの場所で
突然声が聞こえたのだから。
??<…ここは図書室なのでお静かに。
私の大声に驚いたのか少し間があった。
「ご、ごめんなさい。いつからそこに…」
??<最初からいましたよ。
「え?!き、気付きませんでした…ごめんなさい」
??<いえいえ、いつものことなので。
いつもの…ことなのか…
目の前にいるはずなのに、彼は少しモヤがかかっているように見える。
影が、薄い。薄すぎる。
??<それで…何を探しに?
「えっと、宿題の史料を…」
??<あぁ、社会科のですね、こちらです。
「ありがとうございます。」
*
*
*
「これお願いします」
??<分かりました。
…あ、
今日はとても晴天で
図書室の窓から差し込む光が
彼の雫色の髪を反射していた。
私は無意識に
「綺麗…」
と口にしていた
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作者名:こたつむり | 作成日時:2020年1月7日 22時