☆ ページ23
七五三掛side
あの日から2日経った
あの日からずっと、俺は自分の部屋に閉じこもりめそめそと泣いていた
こんなんだからしずに嫌われちゃったのかな、、
そう思うと食べ物も喉を通らずただ泣くことしか出来なかった
ガチャッ
「お前さ、いつまでそうしてるの?」
急にドアが開いたかと思えば海人が入ってくる
いつまでって、、そんなの、、
「あの言葉は閑也のホントの言葉だと思ってんの?」
龍「、、、違うって思いたい。けど、あんなに冷たくされたの初めてで、、」
「閑也はずっと、今でもお前の幸せを願ってるよ」
龍「、、、。」
「明日、閑也は日本を発つ。会うならそれがラストチャンスだから」
そういうと、じゃあと言って海人は俺の部屋から出ていった
しずが願う俺の幸せって? 俺はしずが隣にいないと幸せになんてなれないよ、、
そう思えばまた溢れ出る涙
そのまま泣いていると俺はいつの間にか眠りについていた
.
翌日、
その日は腹がたつほど真っ青に晴れ渡っていてまるでしずの渡米を応援しているようだった
そんな中でも俺の心は大雨が降り続いていた
トントン
控えめなドアの音と共にドアが開く
元「しめ? 大丈夫?」
龍「元太、、、」
元「うみから聞いて来ちゃった。大丈夫?」
龍「全然大丈夫じゃない、、もうしずのこと忘れたい」
元「、、。じゃあ俺が忘れさせてあげようか?」
龍「え?」
次の瞬間ベットの上に俺を押し倒す元太
どんどん近づいてくる顔に急に怖くなってそのまま元太を突き飛ばした
元「いっ、、てっ」
龍「あっ、、、。ごめん、、」
元「そういうことじゃない? 」
龍「え? 」
元「しめは、閑也さんの事忘れたいとか言ってるけど、ホントは忘れたくない。違う?」
龍「、、」
ホントは全部忘れたくない
しずとの思い出は全部温かくて幸せで
でも、今じゃその思い出が痛みとなって俺の胸に突き刺さる
龍「幸せだった。すごい、、。ホントは忘れたくない、、けどその思い出が今は痛い」
元「最後に会ってきたら?」
龍「えっ?」
元「その思い出が辛いのは、閑也さんの本心を知らないまましめも閑也さんもお互いが離れようとしてるからじゃないの?」
龍「、、」
元「行きな。てか行け。もしなんかあったら胸貸すから」
龍「、、元太ありがとう。行ってくる」
俺はそういうと、海人に電話をかけながら家を飛び出した
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作者名:妃愛 | 作成日時:2021年7月23日 16時