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SIDE:A
……恥ずかしい。
道行く人にすごく見られる。
おんぶなんて、子供のころ、してもらった以来だ。今も子供と言われれば子供なんだろうけど。
「……ねえセンラくん」
「なんや？」
「なんか……もうちょっとないの？」
「え、お姫様抱っこの方がええの？」
「……おんぶでいいです」
それにしてもめちゃめちゃ恥ずかしい。
顔が熱いのが熱のせいだと思いたい。
頭の中は恥ずかしさでいっぱい。
恥ずかしさのあまり顔を背中にうずめるくらいには恥ずかしい。
「ていうか俺、臭くない？平気？」
「平気、体育なくて良かったね」
「俺汗っかきやからなあ」
＊
「……そういえばさ、
いや、言いたくないんなら言わなきゃええんやけど、泣いてた理由、良ければ聞きたいなあって思っとる」
「……絢香さん、のこと」
「あー……あの子、ね、うん……」
口からどんどん言葉が溢れていく。
「なんか、ね、絢香さんの事を、ね、坂田が信じて、私やってないのに、知らないことを、やった風に言われて、私やってないのに、」
「うん」
良くない。
「絢香さん、可愛いよね、全部、性格も見た目も、仕草も。坂田って、ああいう子の方が好きなんだーって、はは、」
「Aとの方が仲ええやろ？」
「そのうち、越されちゃうし、もしかしたらもう越されちゃってるかもしれない」
「大丈夫大丈夫、恋人に幼なじみが越されるわけないやろ、大丈夫。」
良くない。
「坂田が、私の事、嫌いになったらどうしよう」
「そんなことあるわけないやろ」
心配とか、させたくないのに。
「あるかもしれない」
「そん時は俺がいるから安心してや、な？」
「……うん」
センラくん、優しいから。
「えっ、Aちゃん泣いとるん！？えっ！なな、泣かんといてや！」
「ごめん」
ぽろぽろと流れる涙が止まらない。
「ほら、ハンカチ、使って、ほら、な！今度なんか買ったるから、な、泣かんといて？」
「子供扱いしないで……」
「じゃあいらんの？」
「いる……」
「ん、よし」
「……センラくん」
「ん？」
「ありがと」
「……いーえ。」
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柚子(プロフ) - いい感じにすれ違って行ってますね（？)まぁ楽しみということです！頑張って下さい (2020年4月11日 22時) (
レス) id: f5a2d726a8 (このIDを非表示/違反報告)
絵が上手くなりたい(プロフ) - うわぁ…気持ちは分かるけど絢香ちゃん腹黒だぁ…坂田さん、複雑な気持ちだろうな…。更新待ってますね (2020年4月11日 0時) (レス) id: e48c7240eb (このIDを非表示/違反報告)
きほん(プロフ) - はじめまして、とてもキュンキュンしながら読ませていただいています！ドキドキハラハラキュンキュンで、個人的にはどちらのオチも見てみたいですが、どうなるのかとても楽しみです！ (2020年4月9日 0時) (レス) id: d19256ebb3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ - 年下組が夢主ちゃんのことでバチバチ(？)なっているのがキュンとしました。あと、作者様の書く文がとても好みです！その文才を私にも恵んで下さい…長文失礼しました。 (2020年4月3日 12時) (レス) id: 5d83f022ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃけ | 作成日時：2020年3月30日 0時
