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寝坊? ページ8

A目線

「一時間コースなんて可愛い物じゃなかったわね...

ったく、あのまま夕飯の時間過ぎるまで説教タイム

とか有り得ないし...。あとまだちょっと汗の匂い

しない? 嗚呼もう最悪....」


なんてぶつぶつ呟きながら、教室に入ると

文次郎と仙ちゃんが「お早う」と手を振った。

「お早う二人とも。嗚呼仙ちゃんは変わらず今日も

綺麗ね。...いや、この頃更に綺麗になってるんじゃ

ないかしら」

「そうか?..俺にはわからん」

「...元からアンタには期待してないわよ。ていうか、

まだ身体痛むんだけど。痕になったら責任とってく

れるんでしょうね?」

「ハァ? というか痛みなら俺にもあるわバカタレ!」

「嗚呼もう二人とも静かにせんか! 朝から元気なことだな...元気すぎるのも迷惑だが」

そういい口喧嘩を始めた妾達の間に入った仙ちゃんが

ため息を吐く。

文次郎をひと睨みすると仙ちゃんの後ろに周り、

髪を触ってもいいかと聞いてから髪に触れた。

「...相変わらず綺麗よね。これで何もしてないだなんて

信じられないわ。 ..妾なんか朝とかもう大変で」

「有難う。...今日は起きるのが遅かったのか?」

そう前を向いていた仙ちゃんが振り返り問う。

「どうして?」と聞く間もなく、

「朝食堂にいなかっただろう。現に教室に来るのも

遅かった。 それに__」

そう言うと仙ちゃんの顔が迫ってくる。

「ひ」、と声をあげてしまう。

仙ちゃんの顔はそのまま妾の首元に。

軽く「スン」と鼻を鳴らすと首元から頭を離し

「...嗚呼やはり。少し汗の匂いがするな。

香で誤魔化しているつもりだろうが。

鍛錬でもしていたのか?」

そう澄ました顔で見つめてくる仙ちゃん。

一気に顔に熱が集まるのを感じ、手で強引に仙ちゃん

の顔を引き離した。

「...寝、坊よ寝坊。気にしないで、ほら、あの、

あっち!!向いて!! 授業始まっちゃうから!!」


とぶんぶんとまだ痛む右手を振り回すと「そうか」

といい前を向く二人。

....たまに、本当は気づいているんじゃないかだなんて思ってしまうのも無理はないでしょう、あれじゃ。

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(プロフ) - 続きが読みたいです…、何年でも待ちますから…!(泣) (2022年9月3日 0時) (レス) @page24 id: 912a8b7391 (このIDを非表示/違反報告)
草餅 - MARIさん» 返信が遅くなり申し訳ありません( ; ; ) 頑張って更新します! (2018年1月18日 14時) (レス) id: 0c115415c6 (このIDを非表示/違反報告)
MARI(プロフ) - 続きが見たいDEATH!(忙しいんですかね) (2018年1月7日 12時) (レス) id: f2fb6e2bac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:草餅 | 作成日時:2017年11月1日 11時

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