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一羽 ページ2

_とある天界の草原にて

『ふふっ、おはよう小鳥さん。今日もいい日になるといいね』

僕はファノン。

神でも人でもなく、本来は小鳥。

いわゆる幻獣というやつだ。

そのためよほどの物好きか親しい人でなければ僕に声をかけることはない。

?「やっほーファノンちゃん。元気ー?」

………今のは物好きの方の一人だ。

僕は振り返りその方に返事を返す。

『元気ですよ、釈迦様。あとちゃんはやめてください。僕は一応男なので』

そう、僕は男なのにちゃん付けされることがあるのだ。

大抵が今の釈迦様だがな!

時々悪ノリしてくる始皇帝は許す。

あくまで時々だし。

『で、何のご用でしょうか?』

釈迦「今日は人類存亡会議だけど行かなくていいの?」

あ、そっか。

今日は人類存亡会議。

神々が人間の存続を許すか許さないかを決める会議。

だけど………

『いいんです。だって僕神じゃないですし。行ったとしても意見が聞かれるわけがないので』

こんな小鳥の意見を聞いてくれる神なんてほぼいないだろう。

釈迦「いや、普通に聞いてくれると思うよ?だって神達は君のこと大好きだし」

『あんなのに好かれたくはないです』

傲慢であり怠惰。

人間は跪き、崇めるのが当然だと思っている。

なんなら人間より厄介だ。

そういうのをどうしたら好きになれようか。

仲がいい神もいるけどね。

『まあでも、行くだけ行ってみますか。アレに会わないように祈りながら』

釈迦「カッカッカ、変わらないねえ」

アレ………アポロンのことだ。

無駄にキラキラしてて苦手。

初対面でされたナンパは今も続いていて、その度に撒くか仲がいい神や人間のところに逃げ込んでいる。

今のところ一番多く逃げてるのがベルゼブブのところかな?

理由は生存確認とおしゃべり。

あと絶対にアレが来ない。

で、ほとぼりが冷めたら帰る。

もうやだ。

………おっと、会議に行くんだった。

『バイバイ釈迦様。こないだのアメ美味しかったよ。またくださいね』

釈迦様にそういい残して飛び立つ。

………ワルキューレ達に頼んでおくべきだったかな。

『まあ、何とかしてくれるでしょ』

このとき僕は事を楽観視していた。

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わらび餅〜桜風味〜 - はじめまして(大遅刻)。この度は私の作品を読んでくれてありがとうございます。ここでいうのもおかしいですが、これからも暖かい目で見てくださると助かります。 (8月1日 13時) (レス) id: 50ab859c9a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わらび餅〜桜風味〜 | 作成日時:2023年7月25日 20時

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