たまには甘えるのも大事だよね ページ10
キッチンに着く。俺は自分から手伝いをすると言ったが俺なんかが手伝わなくてもAは魔法で器用に作り上げてしまう。
俺がその事を知っていて尚手伝いたいと言ったことの意味なんてAは当たり前のように気づいているのだろう。
今この時間だけはAをカリムにゆずらなかていい。俺だけが見てもらえる。Aを俺一人で独占できる。
その優越感だけでカリムに感じていたストレスなんて忘れられる。
ご飯を作り始める前にさっきはカリムがいた手前抱きつけなかった分抱きつきたかった。少しでいいから触れ合いたかった。それを知ってか知らずかAは椅子を持ってくるとそこに座りその上に座るように促してきた。
Aに会った時にはよくやって貰っていたことだが、Aはタッパがあるため上に座って後ろから抱きしめられると包み込まれているような感じがして俺は好きだった。
いつものようにAの膝の上に座るとぐるりと回されて対面になるように座らされた。後でカチャカチャ聞こえるのはきっとAが魔法で料理を作っているのだろう。
見る度に魔法の精度を上げてきて今はほぼノールックでも料理が作れるほどにはなっているらしい。
そんな考え事をしていると顔を胸に押さえつけるように抱きしめられる。
密着してる部分が多いからか顔に熱が上るのがわかった。
｢よーしよし、ジャミル頑張ったな〜！俺がいない間1人でカリムの世話をしていたんだろ？さっすが俺のジャミルだ！家事も勉強も運動も魔法もなんでも出来る賢い子だ。｣
｢ん…俺頑張った…カリムはすぐどっか行くから探し回らなきゃ行けないし、この前のテストでは一つの教科で解答欄をずらしやがったから０点になったせいで他の教科を俺が点数を下げなきゃ行けなくなった…｣
｢うんうん、大変だったな。それでも逃げ出さないジャミルは1番偉かったな。｣
｢本当におれが1番…？｣
｢ああ、誰がなんて言おうがジャミルが1番だ。｣
｢ふふ…嬉しい…な…｣
いつの間に涙が出ていたんだろう。その唯一俺を褒めてくれる声が、俺を撫でてくれる手がどうにも気持ちが良くて寝てはダメだと思っても睡魔が来てしまう。
ああ、ご飯を作る手伝い…しな…きゃ…
｢はは、まだご飯ができるまで時間はある。ゆっくりおやすみ。俺の可愛いジャミル｣
おでこに柔らかい感触を感じながら意識が遠のいていった。
￣￣￣￣
どこからがフラグ経つのか線引きがよくわからん…
デコチューは家族の愛情表現で済む？
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レインコート - はっ､､､！超天ちゃん！？ (10月15日 15時) (
レス) @page26 id: 743bb0d751 (このIDを非表示/違反報告)
珂穏(プロフ) - 退会してしまわれたのでしょうか？さっき一気読みしてとても楽しく読ませて頂いていたので悲しいです。またいつか会えることを願っています (2021年8月29日 0時) (レス) id: 011a9201d8 (このIDを非表示/違反報告)
ガスマスク（マリー） - まじあたしもジャミル全肯定botなった（笑） (2020年7月11日 21時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
@ペストマスク(元蓮華籠)(プロフ) - セドナさん» あ、ほんまや…ご指摘ありがとうございます！直してきます！ (2020年7月1日 22時) (レス) id: 505d1a73bb (このIDを非表示/違反報告)
セドナ(プロフ) - こんにちは。いつも更新楽しみにしてます！指摘なんですがブラットじゃなくてブロットだと思いますよ！ (2020年7月1日 21時) (レス) id: 14e69bc545 (このIDを非表示/違反報告)
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