じゅういち ページ13
読めば判るかと思いますが探偵社から離れます。(一応)
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「白雪」
「何三輪、今更機嫌伺いとか要らんわ」
「この状況で機嫌伺いとか出来るかよ」
三輪の額に嫌な汗が滲んだ。
包丁。三輪に向けられる殺意。瞳に映るものはほぼ絶望に近いものだった。
白雪は笑ってすらいない。
要するに怒らせたのだ。白雪にとっての地雷を三輪は踏み越えたのだ。
白雪は、包丁を手に取り三輪を押し倒し、其の儘喉元に刃を向けた。
それが今の状態である。
他の人がみたら、間違いなく警察に通報して「この人です」と云い三輪を指差す状況だ。
「選択肢をあげる。これからもずっと従順な仔犬でいるか」刃に力が入る。「今此処で喉を掻き切られて死ぬか」
三輪は白雪の顔をじっと眺め、重い空気の中口を開いた。
「...じゃあ俺からも選択肢をあげる。お前の住処である俺の家にずっと居るか、お前を動かなくした上で俺の異能力の中に放り込むか」
三輪の背後から黒い靄が出てきて、あっという間に暗闇の亜空間が出来上がった。
如何？と白雪に促し、白雪は「遣れんなら遣ってみな」と強気な口調で返す。
今、場の空気が動く＿＿そう二人は思った。が、
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
「！」
「！」
インターホンが鳴った。何て場の悪い。
三輪は音を聞いた後数秒、目をぱちくりさせてから白雪と目を合わせ、ふっと吹き出して「しょうもないな」と笑った。
「はいもう、今回のは無し！...白雪退いて？わざわざ他人にまで迷惑はかけらんねぇだろ？」
そう云って三輪は親指で扉を指した。
「...そうだね。ごめんね包丁向けて」
白雪は安定の笑顔だった。
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ごめんなさい日常が書きたかった()
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作者名：Utsuro x他1人 | 作成日時：2017年11月10日 1時
