有岡くんの甘い毒牙。2

57.私が悪い ページ18

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山「Aっ？」


ガチャ、って開いちゃった。


見られてしまった。涼介に。




私はその場に崩れ落ちて、息を荒くしてる。


有岡くんは、私のナカから抜いた指を舐めてた。



涼介は、その場で固まって、放心状態。





でもすぐに、顔が怒りでいっぱいになった。




山「っおい有岡！！！お前、自分が何やったか分かってんのかよ！！？」





思いっきり有岡くんの胸ぐらを掴んで、壁に押し付ける。

有岡くんは一瞬苦しそうな顔をしたけど、ポーカーフェイスに戻った。



山「お前、まじ、ふざけんな！！」



「…っ！」



今、涼介が殴った有岡くんの右頬は真っ赤になっていて、唇の端には血が滲んだ。



それを見るだけで、怖くて、また私のせいで誰かを傷つけたって、涙が溢れる。




有「…別にふざけてねぇよ。今は山田の彼女かもしんないけど、俺、諦めねぇっつったよな？」



山「だからってAに手ぇ出すなよ！！」



ギリッと音がするくらい有岡くんの胸ぐらを強く掴む涼介。こんなに怒ってる涼介を見たのは初めてだった。



山「有岡、前にもお前Aにキスしただろ、あん時はお前と話すよりAのこともっと大切にしてやんなきゃって…思って許してやったけど…


今回は『莉花』のこと抜きで、有岡のこと許さねぇから」



莉花…？


だれ、それ…




有「ふーん…あいつのこと抜き、ねぇ…


今もどっかで見てんじゃないの？俺らを」




見てる、って…もしかして、




涼介の元カノで、ストーカーしてる、人？




有「山田はぁー俺の彼女をとっ…」


山「…やめろよ」



それ以上したら、首が絞まっちゃうんじゃないかってくらい、強く掴む。



きっと、涼介は私が知念くんから全部教えて貰ったことを知らないんだと思う。




私に幻滅されちゃうって。




山「…どこまでしたんだよ」


有「あ？」


山「Aにどこまで手ぇ出したかって聞いてんだよ！」


有「あー…まぁとりあえず全部触ったかな」



山「〜〜っ、おま、え…」



また殴りかかっていきそうな感じだったから、焦って涼介に抱きついた。



「ま、待って…！わ、私が悪いの！！

私が、全部悪いの…」



山有「…は？」



ほんとは、何も悪いことしてないと思うけど。



なんでだろう。





有岡くんにキスされた時も、今も、何故か有岡くんをかばってる私がいる。




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一気に3話公開！

どうですかね…？

えろ注意です！笑

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