身勝手 ページ31
ﾓﾙｶﾞﾝ「貴様…！
弟の分際で私に反抗するな！」
ヒュッ
ヒュッ
すぐに冷静さを失い、再び怒りに包まれたモルガンはアーサーに向かって光の魔弾を撃った。
しかしそれは全て、アーサーの聖剣で両断された。
ｱｰｻｰ「ほらやっぱり。
貴方は愛しているなんて言うけど自分の思い通りにしたいだけだ。」
ﾓﾙｶﾞﾝ「な、なんなの…！？
何故魔術なんて知らないはずの貴方が私の魔弾に対抗できるの！？」
ｱｰｻｰ「これさ」プチッ
アーサーが至極冷静にベルトから取り外したのは血のように紅い宝石
その美しさにケータはもう少し近くで見たくなって前に進もうとするがある妖怪に止められた。
ｹｰﾀ「大ガマ？」
大ガマ「あの石は見ない方がいいぜ。」
ｹｰﾀ「えっ？……そうなの？」
大ガマ「あぁ、なんというかとんでもない強さの妖気の塊というか…」
土蜘蛛「お主でもあれの恐ろしさはわかるのか」
大ガマ「てめぇ、馬鹿にしてんのか？」
ｹｰﾀ(や、ヤバい！)
ケータ達は本来の敵の前で味方同士の喧嘩が起こるのを止めるための策などを考え出したが、これ以上の拡大はなかった。…それは
ﾏｽﾀｰﾆｬｰﾀﾞ「いいや、
あれはワシらが感じる妖気とは違うぞ。」
ｹｰﾀ「えっ！？」
多くの妖怪達から尊敬の念を集める妖怪の一言で大ガマも土蜘蛛も言い争うことをやめた。
ｱｰｻｰ「流石妖怪の中でもいつまでも尊敬される師というのは伊達ではありませんね。」
ﾏｽﾀｰﾆｬｰﾀﾞ「大方…
この領域内で使われる魔術とやらに近いのであろう？」
ｱｰｻｰ「その通りです。
この宝石は…
かの大魔術師マーリンの血液の塊ですから。」
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作者名：ロンヌ | 作成日時：2018年6月20日 17時
