見習い奇術師の事件簿【薔薇十字館殺人事件】 (ページ5)

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五輪ページ5

香澄「高遠遙一って確か…」

『連続殺人及び殺人教唆を何度も行ってきた男よ』

「その通り

よく知っているね」

『父親はあの男に殺され、友達はあの男に唆されたせいで殺人犯になりましたから』

琴音「えっ…

Aちゃんのお父さんのことは知ってたけど友達まで…」

香澄「それは辛いね…」

「もしや君…

高遠遙一が教唆した殺人事件に度々巻き込まれていると噂になっている朝雲さんか？」

『ものすごく不名誉な覚えられ方ですがその通りです

私は不動高校2年の朝雲 Aです』

琴音「大分不名誉な称号だね…」

『それにしても何故このハンバーガー屋に警官がいるのですか？』

「実は高遠遙一が近くの映画館からこのハンバーガー屋付近に逃げ込んだとの情報が入っていてね

奴は凶悪な殺人犯だ

君達も1人で行動したりせず、明るい内に家に帰りなさい」

香澄「は、はい」

琴音「き、気をつけまーす」

『わ、わかりました…』

取り敢えず私達は何も目撃していないただの一般人ということでさっさと解放された。

折角の楽しい祝日を壊されたようで気分はよくなかったが、気を取り直して近くのファミレスで食事をすることにした。

学校から離れた場所なので学校内では中々言えないような噂話などで話が弾む。

琴音ちゃんは公演が終わった時に好きな男性のタイプを公開したので今度は私と香澄ちゃんの番になった。

香澄ちゃんは当分恋愛はしたくないとのことだった。

…まぁ初恋の相手が…ね

自分の高校の駐車場で焼死ってのは…ね

琴音「さぁAちゃん！

貴方も好きな男のタイプを洗いざらい暴露しなさい！」

『え～

そうね…私は……

二面性のある男性…かな？』

琴音「……

……oh」

香澄「二面……性…」

すっごく気まずい空気になったんですが？