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キミの手 ページ12

坂田side


『疲労って……無理してるんじゃないですか?』

「んいや、俺がやりたいだけだから平気だよ」




僕は今、あからさまに不機嫌だった。

さっきまで僕の後ろに隠れて、うらさんにも警戒心を抱いていたAちゃんだったが今ではすっかり…、浦田さんにベッタリだ。




『浦田さん、無理しないでくださいね。』

「ありがと。Aも体、お大事にね。」




うらさんもちゃっかりAって呼び捨てだし!!


というかうらさんは絶対僕が拗ねてること気づいとるやん!




僕は2人が楽しそうに笑ってるのをムスッと見ていた。














「aた……sかた!!……おい坂田!!」


「うわっ!!うらさん、驚かせんといてや!!」


『明くん、ぼーっとしてたよ?』



僕が目の焦点を合わせると至近距離にAちゃんとうらさんがいた。





「坂田、俺迎え来たから帰るわ。急に連絡入れて悪かったな」



「別にえーよ、お大事にしてな?」






病院の入口の所までうらさんを送るため入口へ向かうと、迎えの車が止まっていた。



うらさんはその車に素早く乗り込み、窓を開けてこちらを見た。





「A、坂田拗ねてるから慰めてあげて。」




と……そんなことを言ったうらさんは笑って、手を振りながら行ってしまった。



















「Aちゃん、戻ろっか。」



『う、うん。』






うらさんの言葉を聞いてからAちゃんは僕の様子を伺っていたから、普通に話しかけた。

そうすると、Aちゃんは肩をビクッとしつつも僕の後ろに着いてきた。









『あ、明くん。拗ねてるの…?』


僕の後ろを黙ってついてきていたAちゃんは、小さな声でそう言った。



少し心配そうな声だった。







僕はくるっとAちゃんのことを振り返った。






「…Aがうらさんと仲良くしてるから…!!」



『Aって…』


Aちゃんは無意識なのか分からないけど顔が少し赤くなっていた。

うらさんから呼び捨てで呼ばれてもなにも反応してなかったのに、僕の時は赤くなる。







『ふふっ… 私にとって明くんが1番仲良しだよ?』



Aちゃんは僕の手をとって首をコテンと傾けて微笑んだ。









Aちゃん、退院しないでなんて……、

僕ってこんなに酷いやつやったっけ…?

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ちょこ - とてもよかったです!その後話が欲しい! (2021年2月20日 20時) (レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
ももんが(プロフ) - 寂しい、、出来れば番外編を、、、お願いしますぅ、、一生のお願いです! (2019年9月28日 17時) (レス) id: 5f1c65421c (このIDを非表示/違反報告)
スイカ(プロフ) - うるさん» センラさんからこちらにも!!ありがとうございますっ!!そういって貰えてハッピーです!!これからも頑張りますね! (2019年9月24日 23時) (レス) id: e51077db8a (このIDを非表示/違反報告)
うる - センラさんの方から来たものですがやっぱりスイカさんの話面白いですね、完結おめでとうございます! (2019年9月24日 6時) (レス) id: 80ab37ec91 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - スイカさん» レスありがとうございます!めちゃ応援します! (2019年9月23日 16時) (レス) id: 8b66a12330 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スイカ | 作成日時:2019年8月8日 7時

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