misbehave Ⅱ (ページ43)

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｢なぁーA～、俺ん家来ねぇー？｣

｢え、？買い物は？｣

｢また今度でいいわ、｣

｢旅行のもの買おうと思ったのに…。｣

｢よーし！行こう！あ、でもさ、旅行のもの買うんだったら車のが良くね？｣

｢そんなにいっぱい買わないよ笑いつも樹に運転してもらってばっかりだからたまには一緒に歩きたかったし。｣

｢…。｣

｢えっ？なに？今日に黙んないでよ…！｣

｢今のはAが悪い…///Aはさ、急なんだよ！いつも！！！あぁーーーもーーーー！！！マジで我慢するこっちの身にもなれっつーの！！！｣

｢意味分かんないから！うるさいし！！大っきい声出さないでよっ！｣

わしゃわしゃと頭を掻いてバッと顔を上げた樹と目があって、その顔が少し赤くて困った様に感じてつられて私まで顔が熱くなる

ぎゅっと私の手を取って先を歩く樹の後ろ姿に着いていく

｢…耳真っ赤。笑｣

｢うっせぇ///｣

｢可愛い所あるじゃん笑｣

｢かわいーキャラに転身しよーかなー｣

｢それは無理じゃない？｣

｢そこノッてくれねーのな笑 Aらしいっちゃらしいけど笑｣

｢そんなとこも好きなくせに笑｣

｢おっしゃるとーりですー｣

｢なによー笑｣

手を繋いだままぎゅっと樹の腕に抱き着く

｢A胸押し付けてきてる？｣

｢樹一旦シメていい？｣

｢すみません、調子乗り過ぎました。｣

｢分かればよろしい笑｣

いつも通りな様なそうじゃないようなこんなやり取りをしながら楽しかった今日が終わる。

樹と居るのは楽しい。
好きだ。とも思うし、何より着飾らない普段通りの私でいられる。幸せだと思う。

岸といる時には感じれない、なんと表現したらいいか分からないけど、明らかに違う何かがある。

｢…A！ぼーっとしてんなよ、コケるぞ！｣

｢コケないように支えてよ｣

｢支えるけど、Aもちゃんと歩けよ笑他力本願にも程があるぞ！笑｣

｢人生、他力本願が一番。｣

｢あらやだ！ママそんな事教えてません！！｣

オネェ口調で話す樹

｢ねぇ待ってマジでキモいwwwしかも樹に育てられた覚え無いんですけどー笑｣

｢キモいってお前さ！笑笑い過ぎだろww｣

｢あははは笑ほんと無理お腹痛い笑｣

｢おんぶしてやろーか？笑｣

｢勘弁して、｣

多分、違う何かには気づかない方が幸せなんじゃないか？って本能的に感じているのかもしれない。