misbehave Ⅱ (ページ38)

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｢何かあったの？｣

｢え？｣

｢ん？なんかボーッとしてるし久しぶりだったし。何かあったのかな？って｣

｢いや、特に何もねぇーけど…。｣

岸の耳が心なしか赤い気がする。

｢ふーん。｣

｢えっ！？ふーーーん。ってなんだよ！！｣

｢いや、何って言われても…。｣

｢もっと興味もってよ！｣

｢興味って…、言われても…。｣

ウルウルした捨て犬みたいな眼で私を見てくる岸。

｢見んな！｣

何だか恥ずかしくなってベシっと頭を引っぱたいた。

｢痛ぇっ！！！殴ることないだろう！！｣

｢じゃあそんな眼で見るな！｣

｢ん〜？そんな眼ってどんな眼ぇ〜？？？｣

ふざけてからかうように私との距離を縮めてくる岸。
今度はいたずらっ子の顔になってる。

ほんとにコロコロと表情が変わる。

｢ちょっ！！！と！！！｣

そんな事を考えていたら岸が上に覆い被さって私を押し倒した。

｢小悪魔も押しには弱いもんな〜笑｣

形勢逆転

今の岸によく似合う言葉。
さっきまでのいたずらっ子の顔も捨て犬みたいなのも全部どっかに行って、今は男そのもの。

｢良いけど、岸も小悪魔に振り回されるの嫌いじゃないんでしょ？笑｣

ピクッと反応した岸を下からニヤニヤと見つめると、私達を止めるものなんて何も無くて、いつもよりちょっとだけ激しく求め合った。