misbehave Ⅱ (ページ28)

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｢Aさん！！ちょっと来てもろーていいっすか！やらかしたかもっす。｣

珍しく永瀬廉が焦った様子で声を掛けてきた。

｢どうしたの？｣

｢さっき施工会社から連絡あって材料が足らん。って言われて発注書見てみたら確かに足らんくて…。｣

｢そっ。｣

｢えっ、そっ。って…、ヤバイっすよね！！俺やらかしたっすよね！？｣

｢騒ぐなって。足りないなら発注する。間に合わないなら正直に謝る。永瀬廉。あんたはちゃんと私に正直に報告した。それでいい。｣

｢永瀬廉。発注先に納品いつ出来るか確認して最短で納品してもらう事。そんで、施工会社に情報展開する事。それさえやれば大丈夫だから。それ終わったら一緒に現場行こう。｣

｢はい…。｣

いつもの調子の良さは無くしゅんとしている。

｢永瀬！まだ何かあるの？それとも落ち込んでんの？落ち込むのは後にして。これ終わったらいくらでも付き合ってあげるから。今は目の前の問題解決に最善を尽くしなさい。｣

永瀬廉はピシッと背筋を伸ばし、はい！と返事をして受話器を取っていた。

さてと。私も現場確認に向けて準備しないと。