misbehave Ⅱ (ページ12)

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電車に揺れる。

いつもと変わらないはずなのに、いつもよりだるく感じる。

｢おはよ！A！｣

子供みたいな笑顔で岸が近寄ってくる

｢おはよ。｣

何となくこっ恥ずかしくて、気まずかった。

付き合ってた時に似てるな。笑

…言えないけど。

｢照れてんのな笑Aも分かりやすい！！｣

岸には簡単にバレてしまう。こんなんでこの関係を続けていけるんだろうか…。と不安になった

｢大丈夫だって、｣

にこっと優しく笑って安心させてくれようとしているんだろうな。

｢あの後大丈夫だったの？｣

あの後岸は体調も良くなったから帰るね。と一人で帰っていった。

体調はもちろん心配だったが、それよりも私は美玲にバレてないかが心配だった。

｢ふふ笑俺意外と演技上手いかも？笑｣

そう得意げに笑っていた。

｢あっそ。仕事頑張って。｣

会社の最寄り駅に到着して私は岸に軽く手を振った。

こんなやり取りも楽しいと思えてしまった。

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juri今日風磨と飲みになったーだりぃ〜www

樹からのメッセージが届いた。

A私からしたら樹もダルい。笑

juriおい!何でだよ!!!好きって言え!!

Aはいはい。私仕事だから。じゃあね。

樹に送り終えてふぅ。と息を吐いた。

樹との関係を続けては駄目だよな。

でも、ずっと私を好きだ。と言い続けてくれた樹に申し訳なく思う。

私の噓がどうかバレませんように…。

晴れ晴れとした朝の太陽に似つかわない願いを心の中で唱えた。