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｢おはよー。なんか、配属される新入社員イケメンらしーよー。朝から女性社員達が浮足立ちまくり。笑俺の平穏な日々がやってくる〜｣
松村が言うとおり、部署に入ると女性社員達はほとんどデスクに居なくて、中にはデスクでメイクを直している社員も居る。
｢あぁ、だから皆いないのか…。色気立ってんのね笑｣
｢Aも行けば？笑もしかしたらもしかするかもよ？笑｣
｢あぁ、間に合ってるんで、大丈夫です。｣
｢あぁー、何気モテモテですもんねー。笑｣
｢お陰様で。｣
ニッコリと嫌味ったらしく笑って自分のデスクに着く。
.
｢今日からうちの部署に配属になる新入社員の二人だ。自己紹介よろしく！｣
部長の機嫌もなんだがいつもより良い気がする。
｢おはようございます！永瀬廉です！1日でも早く仕事を覚えて皆さんのお力になれるよう頑張ります！よろしくお願いします！｣
元気が良くって顔面も良くって、新社会人独特の輝きを纏っているような感じ。
目から自信が溢れてるよ、
｢おはようございます！平野紫耀です！えーとっ、頑張ります！よろしくお願いします！｣
こっちも、元気も顔も輝きも永瀬廉に負けないくらい良い。
でも、どことなく、頭が弱そう…。と言うか、天然なのか？
苦手なタイプだわー、
｢おい、A苦手って顔に出まくってるぞ、笑｣
コソッと耳打ちしてくる松村に自分の表情が隠し切れていない事を知らされる。
｢えぇー、あぁ、関わりたくはなぃ…。｢…て事で、菊池、松村教育係頼んだぞ！うちのダブルエースだ！！ラッキーだぞ永瀬！平野！｣
は？今なんて…、？
がはがは笑っている部長を睨みたい気持ちでいっぱいだが、必死に堪えて愛想笑いで、あははは。とだけ言った。
朝のミーティングが終わって各々自分のデスクに戻る。
女性社員達からの目線が刺さるようで痛い…、
｢Aはイケメンホイホイなの？笑｣
｢美女だからじゃない？｣
｢無視していい？｣
｢松村にそれが出来るなら笑｣
｢あのぉー、イイっすか？菊池さんであってます？｣
振り向くとそこにはさっきのイケメンの片割れが居て、私の方をじぃーっと見ている。
｢はい。菊池Aです。永瀬廉さんですね、デスクは多分ここ…ですよね？｣
にこりと笑って、まだPC以外何も無い隣のデスクを指して永瀬廉に言うと、ぷっ。と吹き出した。
何こいつ…。
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作者名：み、 | 作成日時：2021年8月11日 0時
