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伯参拾伍頁─双ツノ黒ト 23─ ページ31

『もしもし。うん、ありがとう。中也さんのポートマフィア建物内の写真ってある?あと夢野君の。うん、何でも善いよ。うん、お願い』




話慣れているのか、事前に打ち合わせしていたのか。

突然の電話にも関わらず会話はとても円滑(スムーズ)に進んでいく。

簡単に必要な要件だけを伝えてその通話は終了した。




「終わった?」

『はい、一応話はつきました。あの子は気まぐれですけど仕事はすぐに終わらせるので』




そうAが云った直後、中也と夢野の輪郭が陽炎のように揺らめき始める。

そして瞬き一つの間に彼等の躰はその場から消え去った。




「物質転送の異能力か...人脈が広いと何かと便利だね」

『良いことづくしって訳ではないので楽観的にはなれないですけど』




物質転送の異能は治癒異能よりは珍しく無いが、応用が効き様々な機関で重宝されている。

そんな人物と彼女が繋がりを持った経緯は何とも説明しづらいものだった。




『あ、太宰さん。このまま太宰さんの家に行ってもいいですか?此処からだと私の家より近いので』




今日はもう疲れました、と彼女は疲労と眠気により抑えきれず小さく欠伸をする。

その声もふわふわと緩んだ雰囲気を纏っていた。




「それならAも飛ばしてもらえば善かったのに。まぁいいよ。但し居心地の良さは保証出来ないからね」

『判ってますよ、布団があれば充分です。無いならそれでも構いませんし』




身長差のある二つの後ろ姿はひっそりとその場から姿を消した。

後には思わず見とれてしまうほど見事な赤い花が一輪、月に照らされ咲いていた。

もう続編ですね。→←伯参拾肆頁─双ツノ黒ト 22─


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煉華☆(プロフ) - 狼楼さん» 了解です、合っていて良かったです(*^^*)承認しておきますね。最新パートまで読んでいただきありがとうございます!過去編共々頑張っていきます! (2019年6月15日 17時) (レス) id: fa2422e9a4 (このIDを非表示/違反報告)
狼楼(プロフ) - 煉華☆さん» 最新パートまで読ませていただきました!これからの有島ちゃんが楽しみです! (2019年6月15日 15時) (レス) id: 8b97f6f5d3 (このIDを非表示/違反報告)
狼楼(プロフ) - 煉華☆さん» 狼楼に直しときました…汗 (2019年6月15日 15時) (レス) id: 8b97f6f5d3 (このIDを非表示/違反報告)
狼楼(プロフ) - 煉華☆さん» あ!あってます!直すの忘れてた…汗 (2019年6月15日 15時) (レス) id: 8b97f6f5d3 (このIDを非表示/違反報告)
煉華☆(プロフ) - 狼楼さん» すみません、今「炎化狼」という名前の方の申請をもらっていたのですが、狼楼さんでしょうか?名前に狼とついていたので質問させていただきました。 (2019年6月15日 14時) (レス) id: fa2422e9a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:煉華 | 作成日時:2018年3月6日 7時

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