伯弐拾肆頁─双ツノ黒ト 12─ ページ20
「A、其奴重くねぇのか?」
『夢野君くらいなら大丈夫ですよ。中也さんは万が一に備えて両手は空けておいてください』
まぁ流石に五十以上は無理だけど。
余計な心配をかけさせないように、というのは建前。
言葉通り直ぐさま動ける体勢で待機させるためでもあるが、勿論本音は例の映像データのためだ。
「そうか。なら」
『...ッ!中也さん、前!』
彼が開く扉の先に異様なモノを捉え、私は咄嗟に鋭く叫んだ。
しかしそれが届く前に中也さんの躰に何かが巻き付き、彼を空高くへと連れ去り壁に叩きつける。
「さっきから妙に...肩が凝る...働きすぎか...?」
暗く低く、何処までも気怠そうなその声。
私は瞬時にその方に目を向ける。
其処には本来居るはずのない人物が居た。
『...あの人、確か中也さんに大岩を当てられていた筈だけど』
「流石は組合の異能者。驚異的な
「踏むな!」
壁にぶつかり地面に倒れていた中也さんの頭を少しの躊躇も見せずに帽子ごと踏んで太宰さんは声高々に云った。
当然のことながら下からツッコミが飛ぶ。
「来るぞ、如何する?」
『如何するも何も、太宰さんがいれば何も問題無いですよ』
「そうだよ、中也。私の異能無効化ならあんな攻撃、小指の先で撃退────」
視界の端を何かが高速で通り抜ける。
太宰さんの言葉が中途半端に途切れた。
それが敵の攻撃だと頭が理解した直後、私は袖に忍ばせていた
それらは異能により急速に生長し、彼が地面に叩きつけられる前に細長い葉を伸ばして小さな白い花を咲かせた。
伯弐拾伍頁─双ツノ黒ト 13─→←伯弐拾参頁─双ツノ黒ト 11─
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
272人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
煉華☆(プロフ) - 狼楼さん» 了解です、合っていて良かったです(*^^*)承認しておきますね。最新パートまで読んでいただきありがとうございます!過去編共々頑張っていきます! (2019年6月15日 17時) (レス) id: fa2422e9a4 (このIDを非表示/違反報告)
狼楼(プロフ) - 煉華☆さん» 最新パートまで読ませていただきました!これからの有島ちゃんが楽しみです! (2019年6月15日 15時) (レス) id: 8b97f6f5d3 (このIDを非表示/違反報告)
狼楼(プロフ) - 煉華☆さん» 狼楼に直しときました…汗 (2019年6月15日 15時) (レス) id: 8b97f6f5d3 (このIDを非表示/違反報告)
狼楼(プロフ) - 煉華☆さん» あ!あってます!直すの忘れてた…汗 (2019年6月15日 15時) (レス) id: 8b97f6f5d3 (このIDを非表示/違反報告)
煉華☆(プロフ) - 狼楼さん» すみません、今「炎化狼」という名前の方の申請をもらっていたのですが、狼楼さんでしょうか?名前に狼とついていたので質問させていただきました。 (2019年6月15日 14時) (レス) id: fa2422e9a4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:煉華 | 作成日時:2018年3月6日 7時