day 13 ページ14
名前side
あれから屋上で食べるのが日常になった
名前｢わぁ、めっちゃ晴れてるね…｣
いつもより近く感じる空は秋晴れだ
檜山｢ん、久々にね…｣
晴れてるから気分が悪そうな檜山くん…
名前｢教室とかで食べた方がいいんじゃ？｣
檜山｢いや、大丈夫だから｣
名前｢ほんとに？｣
檜山｢うん｣
渉くんと青木くんの都合がつかなくて今日はベンチに2人だけ
いつもよりもっと青白い顔色の檜山くん、
今日は食も進まないみたい…
名前｢ねぇやっぱり戻ろう｣
形の良い眉が歪められたのが見えた瞬間、ぽすっと肩に重みがかかる
名前｢わっ…！｣
檜山くんが私の方にもたれかかる
名前｢誰か呼ぶね！｣
私ひとりじゃ運ぶのは無理そうだ…
グループメールで文字を打とうとすると
檜山｢ねぇ、好きって言ったらどうする？｣
名前｢え…｣
思わず手から滑り落ちるスマホ
掠れた声だったけど確かに聞こえた
檜山｢あっ、｣
口を抑える檜山くん
名前｢今のって…｣
檜山｢っごめ、やっぱ戻るわ｣
体を引きずりながら立ち上がる檜山くん
名前｢え、あ、うん…｣
その姿を見送る事しか出来なかった
え！？今、好きって言った！？
聞き間違い！？
どうしよ、頭が混乱してきた
もたれかかられた時に首に当たったサラッとした髪の毛とか
爽やかないい匂いとか
ひんやりした体温とか
掠れた声の好き、とか
全部がぐるぐる頭を回る
それと比例するように熱くなる顔と
どくんどくんする心臓
どれくらい時間がたったんだろう、予鈴が鳴るのが聞こえる
名前｢あっ、戻らなくちゃ…！｣
とにかく聞き間違いと結論付けて駆け出した
あっという間に放課後になっていつもの場所で皆を待つ
深田｢おっす〜｣
安嶋｢ごめんね、待たせちゃって｣
皇輝｢帰ろっか｣
名前｢あの、他の3人は？｣
安嶋｢青木は委員会、わたと檜山は進路説明会だって｣
名前｢あ、そうなんだ｣
何となくほっとした…
深田｢早く帰りましょ〜、体きちぃ！｣
皇輝｢確かに笑、晴れたの久々だしね｣
立ち上がり、一定の距離を保ちながら屋敷向かう
安嶋｢今日夜ご飯、何にしよっか？｣
名前｢うーん、ハンバーグは？冷凍庫に挽き肉があったはず…｣
考え始めた瞬間、水滴が頬に落ちた
名前｢…？｣
そしていきなりザーと雨が降り注いでくる
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 581人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いろは(プロフ) - ふうかさん» すみません、今気づきました…！コメントありがとうございます。嬉しいです！！ (2021年11月7日 0時) (
レス) id: 1ea198771f (このIDを非表示/違反報告)
ふうか - すごく面白いです！続きが気になります！更新待ってます！ (2021年8月7日 1時) (レス) id: c4a626600f (このIDを非表示/違反報告)
いろは(プロフ) - _さん» 今確認したんですけど、多分できると思います…！良かったらもう一度試してみてください！ (2021年7月18日 12時) (レス) id: 1ea198771f (このIDを非表示/違反報告)
_(プロフ) - 名前変換？ができないです (2021年7月18日 12時) (レス) id: 11629eb6b3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：いろは | 作成日時：2021年7月8日 22時
